スウェーデンにはセカンドハンドショップがあちこちにある。その中には、売上の一部を経済援助としてホームレスやアルコール依存症の人々、戦争で苦しんでいる人々へ送るなど、社会的貢献を行っているところもある。こういった活動をするのは主にキリスト教を基盤に創立された団体が多く、救世軍を母体とする「MYRORNA」もその1つである。日本にも救世軍バザーがあるが、「MYRORNA」は店舗を構え、国内25か所でセカンドハンド商品を販売する、スウェーデンで最も古く大きなチェーン展開のショップなのである。
商品は、基本的には人々からの寄付品で成り立っている。寄付ステーションとして、街の各所にコンテナを配置しているので、人々は家で使わなくなったものを寄付する。家具やベッドなどの大物は、電話すればトラックで回収に来てくれる。寄付品はまず集積所に集められ、再使用できるものとそうでないものとに分別される。再使用可能なものは店舗に送られ、安い値段で再び売られる。
ここ最近、60年代や70年代のデザインの家具や照明器具を求めて、こういったショップに足を運ぶ人が増えてきた。今、スウェーデンではレトロ家具がブームなのである。家具は70年代のチーク材のものが人気だが、取っ手や棚など、部分的に少々手直しが必要なものも多い。今では手に入りにくくなった、ぶ厚い一枚板の天板の手作りテーブルも、やはりサンディングしてニスを塗り直す必要がある場合がある。
椅子は様々な年代のものが好まれるが、スウェーデンには質の良い家具用の布が豊富にあるので、布を張り替えるだけで椅子は見違えるように高級感を増す。テキスタイルに長い伝統を持つこの国では、自分で家具用の布を織って張り替える人もまだまだいる。レトロっぽい形のランプシェードも今どきの布に張り替えたり、刺繍したり、楽しみ方は様々である。
レトロテイストの家具を手に入れたいけれど、アンティークショップで売られている高価なものを買う予算はない。そんな場合でも、セカンドハンドショップへ出掛け、気に入ったものを見つけてDIY流に丁寧に手を入れて自分スタイルにするのが、今どきの賢いトレンドの取り入れ方。かくいう私も、足しげくセカンドハンドショップに通う一人である。
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