手紙の書き方1
川崎キヌ子(和洋女子大学教授)

 ポストの中に、思いがけない手紙やはがきを見つけたとき、疲れも忘れてほっとするものです。
 
 上手でなくてもいい、まず書いてみましょう。そして、形式的な表現よりも、自分の言葉で素直な気持を表すことを心掛ければ、読んで嬉しい手紙になると思うのです。

4月の書き出し
 「拝啓」などと堅苦しい頭語で始めてしまうと、後につづける文章表現も難しくなってしまいます。
ビジネス文書は別として、女性の手紙はもっと柔らかく、道でかわす挨拶のような気持の文章で始めてはいかがでしょう。
● 沈丁花の香りを楽しんでおります。
● 街路樹のこぶしが真っ白に咲きそろいました。
● 今日、もんしろ蝶を見かけました。
● 土手に菜の花が一面に広がっておりました。
● 黄色いカバーのランドセルの子が歩いています。
● 春色のスーツ姿が目につくようになりました。
 昔と比べて、季節感が薄れてきているとはいえ、少し気をつけて見れば、至るところに季節を告げる風物を見ることができます。
草花や天候に限ることはありません。
暮らしの中の小さな変化にも気を配り、季節を感じ取る目を養うことが、手紙上手になる近道といえるでしょう。


手紙のマナー(1)

構成
 手紙の基本的な流れを考えてみましょう。


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