NHK出版 Shop 購入ガイド 商品検索 NHKテキスト 番組から生まれた本 書籍&ムック サイトマップ

天野ひかり連載対談 ことばのこころ

「言葉」って何だろう。自分の想いを伝えたり、相手の想いを知りたいとき、言葉はどんなはたらきをするの? 番組司会者の天野ひかりさんが、毎月さまざまな分野の方と「言葉」について対談します。

バックナンバー 

 
第12回 河瀬直美

私は子どもみたいなお母ちゃんです

天野 河瀬監督の映画は、生と死に深く迫る作品で、拝見して数日たってもいろいろなシーンが思い出されます。昨年は、カンヌ国際映画祭コンペティション部門で『殯の森』が日本女性初のグランプリ受賞と大ニュースも届きました。

河瀬 初めての劇場公開作品が『萌の朱雀』で、カメラドール(新人賞)を最年少でいただいたこともあるし、フランスはきっとご縁があるんでしょうね。

天野 河瀬さんは光祈くんという3歳の息子さんがいらっしゃるんですね。カンヌにもいっしょに行かれたとか。光祈くんはお母さんが映画監督だってわかっているのかしら?

河瀬「お母ちゃんの映画だ」っていうのはわかってるみたい。光祈は、『殯の森』を集中して最後まで見るんです。ちょっと変わってるよね(笑)。森のシーンはすごく怖がるし、茶畑のシーンは楽しそうに見ています。

天野 河瀬監督の映画は画面全体から伝わることがたくさんあるから、光祈くんもじんじん感じるんでしょうね。
 いつも家では、どんなお母さんですか?

河瀬 子どもみたいなお母さんです。仕事でいやなことがあって私が機嫌が悪いと、光祈も機嫌が悪くなる。それで理不尽なことで私につっかかるから、「お母ちゃんがなんでそんなんされなあかんのよ!」って言い返してます。

天野 すごくわかります!

河瀬 でもね、光祈は負けてない。3歳なのにお母ちゃんに抗議してくるんです。あるときお父ちゃんが「お母ちゃんに怒られるのきらいじゃないの?」って聞いたら、「みいちゃんは悪くない」って。怒られてるんじゃなくけんかしてると思ってる。夫とけんかしてると夫は「怒られてる」と思うみたいなんですけど、光祈には怒ってるのにけんかしてると思ってるんですね。夫はそれを聞いて、「みいちゃんはすごいな」だって(笑)。

天野 みいちゃんは、お母ちゃんと対等なんですね。


このあとは、ぜひ、本誌でお楽しみください。

 



Copyright Japan Broadcast Publishing Co., Ltd. 会社案内 個人情報保護・著作権・リンク お問い合わせ NHKオンライン NHKグループネット