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愛しい旅がたみ
著者は、一貫して戦争や権力によって蹂躙された側にたって歴史を描いてきた。代表作『滄海よ眠れ』では、ミッドウェー海戦における日米双方の戦死者の家族を訪ね歩き、膨大な証言をもとに真実をあきらかにした。そのために数ヶ月間、アメリカを訪ね歩き、現在までに50冊を越える取材ノートには、そうした旅の記録が詰まっている。本書は、著者が取材旅行で経験した出来事、人やものとの出会いを綴った連載エッセーを一書にまとめるものである。単行本化にあたって、その旅からどのようなノンフィクションが生まれたのかを加筆。澤地ファンにとって待望の書となろう。