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バシレウス
大商団を率い、秦軍の輜重も預かるようになった呂不韋。しかし戦乱の悲惨を目にし、13歳で王位についた少年王・政と共に、中華統一による平和な世を目指し動き出す。折しも、秦の最後の砦、函谷関に数十万の合従軍が押し寄せつつあった。果たして、550年間続いた春秋戦国時代に終わりはくるのか!?
原泰久さんの『キングダム』を読んだ時、これはすごいと思いました。はるか2200年前、中国の戦乱の時代をこれだけ臨場感をもって描ききり、始皇帝や武将たちを生き生きと描き出す……これはなんだと、圧倒される思いでした。われわれ歴史小説の作家たちも、あらたな時代の歴史のベルを生み出さなければならない。いつの時代にも不変の人間の物語を描いてゆくべきではないのか、と。 (塚本靑史 談)