世界各国の料理で注目を集める料理研究家のヤミーさん。国内外の便利な道具にも目を光らせているヤミーさんが愛用する道具の一つは、日本製のせん切り器。「せん切りのにんじんと卵を炒めた沖縄料理『にんじんシリシリ』用の道具として売られていたものなんです。沖縄に移住した友人に教えてもらって」。以来10年以上、愛用しているそうです。
野菜を刃に直角に当てて、軽くすべらせるだけで、おもしろいほどせん切りが進みます。「最近はせん切りは全部これです。ごぼうは包丁でささがきにするよりもフワッとした食感になるし、正月料理のなますもあっという間。全部終わると、ほかに何かせん切りにするものはないかな~って探しちゃいます(笑)」。
もう一つヤミーさんが愛用しているのが、竹製の鬼おろし器。「金属製のおろし金よりも、水分が出にくいんですよ」。水っぽくならず、大根の歯ごたえが程よく残るので、みぞれ煮やあえ物など、大根おろしをたっぷり入れる料理に使うと、その食感が生きてくるのだそう。栄養分を損ないにくいといううれしい効果も。
野菜の下ごしらえを楽に、そしておいしくしてくれる便利道具。きっと料理の強い味方になってくれるはずです。
やみー◎料理研究家。輸入食材店勤務の経験を生かし、世界中の料理を簡単にアレンジして紹介。つくりやすくてアイデア抜群のレシピが人気を集め、各種メディアや企業から引っ張りだこ。
撮影・吉田篤史
たっぷりの大根が生地のベース。
味はさっぱり、食感はモチモチ。
にんじんのやさしい甘みが味わえる
チヂミです。
竹製の粗い刃ですりおろすことで、水分が出にくく、辛みも抑えられます。“鬼おろし”という名前の由来は、竹の刃が鬼の歯に見えるからなのだとか。
蜂の巣を思わせるような形状の刃。普通のスライサーなどと違って刃が飛び出していないので、手をけがしにくく安心。
2㎜幅、3~4㎝長さくらいの細いせん切りが簡単にできます。包丁では手間のかかる作業もあっという間。