じょう・もとほ=スタイリスト。ベルギーで食ともてなしを学び、雑誌や書籍で活躍する。
「小さいころ、実家ではよくお菓子をつくっていました。子どもたちが集まってクッキーの型抜きをしたり、アイシングで好きな模様を描いてケーキクーラーに並べたり。バレンタインデーには、トリュフチョコやガトーショコラをつくったことも。大人になってからはお菓子づくりから遠ざかっていたのですが、子どもが生まれると母の手づくりケーキの味を思い出しました。みんなでワイワイとお菓子づくりをしたのも楽しかったなあと。娘にもそんな楽しい体験をさせてあげたいなと思うようになったのです」と話す城さん。
そんな矢先、お気に入りの雑貨店「CINQ( サンク)」でこのケーキクーラーを見つけました。
「今まではたまにしかお菓子をつくらなかったので、オーブンについている金網や、竹製の盆ざるなどをケーキクーラーがわりにしていました。でも網目からクッキーが落ちてしまったり、カーブのある盆ざるはクッキーをうまく並べられなかったりして(笑)。いつも、その場しのぎでしたね。このケーキクーラーはつくりがしっかりしていて目が細かく、スクエアタイプ。色も黒ではなくチャコールグレーなのもいいなと思って、買うことに
決めたのです」
素材はがっちりと丈夫なスチール製。表面にシリコン樹脂がコーティングされているので洗いやすく、耐熱性と耐水性に優れています。網目は約1㎝四方なので、小さなクッキーなどもこぼれ落ちにくく、ワイヤーが編まずに溶接されているので、お菓子の破片などがはさまりにくくなっています。
「このケーキクーラーは四角い形なので丸型のケーキはもちろんのせられるし、パウンド型なら2本並べられます。また、チョコやアイシングをかけるときなどに下に敷くバットも、手持ちのものを活用できるのが便利なポイントです」
このケーキクーラーを買ってから、お菓子をつくる頻度が高くなったという城さん。「知り合いの農家の方が無農薬のレモンを送ってくださるので、最近はレモンピールづくりにはまっています。皮や輪切りをシロップ煮にして、このケーキクーラーで乾かします。バレンタインデーには、ホワイトチョコをつけてプレゼントに。
ハーブでお花の模様をつけた小さなクッキーは、網目が小さいので安心して並べられるし、すりおろしたズッキーニを生地に混ぜたケーキも最近よくつくります。
『餅は餅屋』ということわざがありますが、お菓子の道具も用途に合ったものをそろえると、使い勝手のよさは抜群! このケーキクーラーはこれからも、もっともっと活躍しそうです」
撮影・竹内章雄/構成&文・海出正子