本がひらく

NHK出版の書籍編集部が、多彩な執筆陣による連載小説・エッセイ、教養・ノンフィクション…

本がひらく

NHK出版の書籍編集部が、多彩な執筆陣による連載小説・エッセイ、教養・ノンフィクション読み物や、朝ドラ・大河ドラマの出演者や著者インタビューなどをお届けします。新刊情報も随時更新。ときどき編集部裏話も!

マガジン

  • 連載

    ミステリー小説や食エッセイから、小中学生向けの教養読み物まで、さまざまな興味・関心を刺激する作品を取りそろえています。

  • 小説・エッセイ

    人気・実力を兼ね備えた執筆陣によるバラエティー豊かな作品や、著者インタビュー、近刊情報などを掲載。

  • ドラマ

    朝ドラ、大河ドラマ、韓国ドラマなど、NHKドラマの出演者インタビューや、関連出版物の情報をお届けします。

  • 教養・ノンフィクション

    各分野における最新の知識や再発見、情報の最前線から得た知見など、半歩先の知的好奇心を満たす記事を公開中。

  • NHK出版新書

    ビジネス、哲学、時事、環境、教育、宗教、美術、科学……多彩なジャンルを深くわかりやすく伝えるNHK出版新書の関連記事をラインナップ。

リンク

最近の記事

半分ずつをお互いに持ちあう――「ことぱの観察 #13〔つきあう〕」向坂くじら

詩人として、国語専門塾の代表として、数々の活動で注目をあびる向坂くじらさん。この連載では、自身の考える言葉の定義を「ことぱ」と名付け、さまざまな「ことぱ」を観察していきます。 つきあう 「わたしたちって、つきあってるってことで、いいんだよね?」  と聞いたら、  「ちがう……んじゃないか……!?」  と言われて、気まずかった。夫にである。恋人になる前のことではない。つい先月、ふたりで暮らすリビングでのことだ。「なんでじゃ」と返す。  「つきあってるだろうが。かれこれ十年経つ

    • ミステリーハンターとして「まだ見つけられるのを待っているふしぎがある」――昆虫・動物だけじゃない、篠原かをりの「卒業式、走って帰った」

      動物作家・昆虫研究家として、さまざまなメディアに登場する篠原かをりさん。その博識さや生き物への偏愛ぶりで人気を集めていますが、この連載では「篠原かをり」にフォーカス! 忘れがたい経験や自身に影響を与えた印象深い人々、作家・研究者としての自分、プライベートとしての自分の現在とこれからなど、心のままにつづります。第8回は今月でレギュラー放送が終了する「ふしぎ発見!」のお話です。 ※第1回から読む方はこちらです。 #8 まだ見つけられるのを待っているふしぎがある 38年にわたり、

      • NHK連続テレビ小説「虎に翼」主人公・猪爪寅子・伊藤沙莉さん撮り下ろしグラビア&インタビュー

         4月1日から放送がスタートするNHK連続テレビ小説「虎に翼」は、戦前・戦後に女性法律家として足跡を残した三淵嘉子さんをモデルとしたオリジナルストーリー。三淵さんをモデルとする主人公・猪爪寅子を演じるのは、生まれ持った芝居のセンスで、シリアスな役からコミカルな役まで、幅広く活躍する伊藤沙莉さんです。これまでの歩みや、「虎に翼」への思いを語っていただきました。  本記事は、3月25日発売『NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 虎に翼 Part1』に掲載しております。 自分にう

        • 「日記の本番」2月 くどうれいん

          小説、エッセイ、短歌、俳句とさまざまな文芸ジャンルで活躍する作家、くどうれいんさん。くどうさんの2月の「日記の練習」をもとにしたエッセイ、「日記の本番」です。 オーブンレンジということはオーブン機能もあるということなのに、日ごろ暮らしていてオーブンレンジのレンジ機能しか使っていない。バレンタインデーを前に久々にケーキでも焼いてみようかと思ったのはなかしましほさんのレシピを見たからで、バターではなく油でよいというところが魅力的だった。 義弟が夫の誕生日プレゼントとしてブレンダ

        半分ずつをお互いに持ちあう――「ことぱの観察 #13〔つきあう〕」向坂くじら

        • ミステリーハンターとして「まだ見つけられるのを待っているふしぎがある」――昆虫・動物だけじゃない、篠原かをりの「卒業式、走って帰った」

        • NHK連続テレビ小説「虎に翼」主人公・猪爪寅子・伊藤沙莉さん撮り下ろしグラビア&インタビュー

        • 「日記の本番」2月 くどうれいん

        マガジン

        • 連載
          389本
        • 小説・エッセイ
          281本
        • ドラマ
          40本
        • 教養・ノンフィクション
          377本
        • NHK出版新書
          100本
        • わたしたちのSDGs
          27本

        記事

          [特別寄稿] 毒殺未遂を経て最後までプーチンを震撼させたナワリヌイの実像とは?

           SNSや調査動画などを駆使し、獄中からも最後までプーチン政権の裏側を追求してきた反体制派指導者ナワリヌイ。「自由なロシア」のための長年の活動からノーベル平和賞の有力候補とされ、2021年には人権擁護や思想の自由、民主主義の発展に貢献した個人・団体に与えられるEU「サハロフ賞」を受賞しました。日本で唯一の関連書『ナワリヌイ プーチンがもっとも恐れる男の真実』(NHK出版より2021年11月刊行)より、ナワリヌイ氏の死をめぐる最新状況を加筆したNHK解説委員・安間英夫氏の解説を

          [特別寄稿] 毒殺未遂を経て最後までプーチンを震撼させたナワリヌイの実像とは?

          自分をいたわる日に食べる、やば焼きそば――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子

          『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』『マジカルグランマ』など、数々のヒット作でおなじみの小説家、柚木麻子さん。寒暖差が激しいこの時期、何もしたくない日の柚木さんの過ごし方についてです。 ※当記事は連載の第36回です。最初から読む方はこちらです。 #36 布団で過ごす一日 この日曜日は、冷たい雨が降っていた。  上手くいかないことが重なり、私はすっかり塞ぎ込んでしまった。寒暖差が激しいのも手伝って、もう何もしたくなくなってしまう。そうなると、過去の色々な嫌なことや、自分の

          自分をいたわる日に食べる、やば焼きそば――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子

          サボる哲学 リターンズ! 第4回 己を打ちすて、たのしいをとりもどす

          我々はなぜ心身を消耗させながら、やりたくない仕事、クソどうでもいい仕事をし、生きるためのカネを稼ぐのか? 当たり前だと思わされてきた労働の未来から、どうすれば身体をズラせるか? 気鋭のアナキスト文人・栗原康さんの『サボる哲学』(NHK出版新書)がWEB連載としてカムバック。万国の大人たちよ、駄々をこねろ! よし、もういちど こんにちは。もう三月になりましたが、遅ればせながらあけましておめでとうございます。年明けから、とんでもないことになっておりましたが、みなさまお元気でしょ

          サボる哲学 リターンズ! 第4回 己を打ちすて、たのしいをとりもどす

          家庭のチャーハンは「ケ」の料理。小さな変化を楽しむ(フリーランサー・稲垣えみ子) 【前編】

          家電なし、ガス契約なしで、一食200円の「一汁一菜」生活を送る、元新聞記者の稲垣えみ子さん(59)。3日に一度小鍋でご飯を炊き、2日目はチャーハンだとか。それならば、とインタビューを申し込んだところ一度断られてしまった。そこには、「おいしい」を取り巻く状況への違和感があった。 ■原発事故をきっかけに、ミニマルな「一汁一菜」生活へ──チャーハンのインタビューをお願いしたところ一度断られてしまいました(笑)。 これまでの記事を拝見したら、リードに「チャーハンのことになると、人

          家庭のチャーハンは「ケ」の料理。小さな変化を楽しむ(フリーランサー・稲垣えみ子) 【前編】

          何にも起こらない日、おめでとう。「繰り返しの毎日に飽きないために」――料理に心が動いたあの瞬間の記録《自炊の風景》山口祐加

           自炊料理家として多方面で活躍中の山口祐加さんが、日々疑問に思っていることや、料理や他者との関わりの中でふと気づいたことや発見したことなどを、飾らず、そのままに綴った風景の記録。山口さんが自炊の片鱗に触れ、「料理に心が動いた時」はどんな瞬間か。今回は、第76回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を役所広司さんが受賞したことでも話題の映画「PERFECT DAYS」を観て山口さんが感じたことについてです。 ※第1回から読む方はこちらです。 #3 繰り返しの毎日に飽きないために  20

          何にも起こらない日、おめでとう。「繰り返しの毎日に飽きないために」――料理に心が動いたあの瞬間の記録《自炊の風景》山口祐加

          ひとりの被雇用者として、見て。――「ことぱの観察 #12〔性欲〕」向坂くじら

          詩人として、国語専門塾の代表として、数々の活動で注目をあびる向坂くじらさん。この連載では、自身の考える言葉の定義を「ことぱ」と名付け、さまざまな「ことぱ」を観察していきます。 性欲 愛を見分けるために、ここまで近くをうろつくようにして考えてきた。愛のことを考えたかっただけなのに、恋のことを考え、ときめきのことを考えて、ついには欲望のことを考えなければいけなくなってしまった。前回にも書いたけれど、わたしはセックスの欲求というものがおそらく希薄で、実感としてはとても疎い。だから

          ひとりの被雇用者として、見て。――「ことぱの観察 #12〔性欲〕」向坂くじら

          宝塚元雪組男役スターへ捧ぐ「さよなら大好きな人」――昆虫・動物だけじゃない、篠原かをりの「卒業式、走って帰った」

          動物作家・昆虫研究家として、さまざまなメディアに登場する篠原かをりさん。その博識さや生き物への偏愛ぶりで人気を集めていますが、この連載では「篠原かをり」にフォーカス! 忘れがたい経験や自身に影響を与えた印象深い人々、作家・研究者としての自分、プライベートとしての自分の現在とこれからなど、心のままにつづります。第7回は先日惜しまれつつ退団した篠原さんのご贔屓のお話です。 ※第1回から読む方はこちらです。 #7 さよなら大好きな人 2月11日、贔屓が卒業した。  贔屓というのは

          宝塚元雪組男役スターへ捧ぐ「さよなら大好きな人」――昆虫・動物だけじゃない、篠原かをりの「卒業式、走って帰った」

          最新研究でここまでわかった、おどろきの「香り」の力!

          ストレスや不安の軽減から脳機能の向上、治りづらい疾患の緩和・予防まで―—植物の香りは私たちの心身のコンディションに良い影響を与えるとされています。 NHK出版新書『「植物の香り」のサイエンス なぜ心と体が整うのか』では、昨今のめざましい研究から解明され、医療現場でも取り入れられているその具体的な効能を、第一人者がわかりやすく解説します。 今回はその刊行を記念し、本書の一部を特別公開いたします。 はじめに 私たちの日々の生活は、さまざまな香りによって彩られています。料理のおい

          最新研究でここまでわかった、おどろきの「香り」の力!

          名場面・名文句から読み解く、イギリス小説の傑作――エミリー・ブロンテ『嵐が丘』

          オースティン『高慢と偏見』、ブロンテ『嵐が丘』、イシグロ『日の名残り』――。名前は知っているあの傑作小説を、名場面の優れた英文と濃密な文法解説を通してじっくり精読。斎藤兆史氏(東京大学名誉教授)と髙橋和子氏(明星大学教授)の共著による『名場面の英語で味わう イギリス小説の傑作 英文読解力をみがく10講』は、英文の裏側にある意図にまで踏み込んで解釈することで、作品をより深く味わいながら本質的な英文読解力をみがくことのできる一冊です。3月14日に発売となる本書の刊行を記念して、本

          名場面・名文句から読み解く、イギリス小説の傑作――エミリー・ブロンテ『嵐が丘』

          直木賞作家・今村翔吾が8人の戦国武将をプロファイリング!

          三英傑(信長、秀吉、家康)から、著作『じんかん』の主人公・松永久秀や『八本目の槍』の石田三成まで、直木賞作家・今村翔吾さんが、8人の英雄たちの素顔に迫った新書、『戦国武将を推理する』が発売されました。 武将たちは何を目指し、何に賭け、何に心動かされたのか――今村流推察で解き明かします。 今回は本書の刊行を記念し、「はじめに」を特別公開いたします。 はじめに 私が歴史を好きになったのは何時からだろうか。小学校五年生の頃、古本屋の軒先に置かれていた『真田太平記』全巻を買って貰い

          直木賞作家・今村翔吾が8人の戦国武将をプロファイリング!

          QUEENが教えてくれたこと――「不安を味方にして生きる」清水研 #18 [中年期に生き方が変わる理由②]

          不安、悲しみ、怒り、絶望……。人生にはさまざまな困難が降りかかります。がん患者専門の精神科医として4000人以上の患者や家族と対話してきた清水研さんが、こころに不安や困難を感じているあらゆる人に向けて、抱えている問題を乗り越え、豊かに生きるためのヒントをお伝えします。 *第1回からお読みになる方はこちらです。 #18 中年期に生き方が変わる理由② 前回に続き、人生の中年期を迎えると、なぜmustを手放すようになるのか。あるいはmustを手放す必要性が生じるのかについてお話し

          QUEENが教えてくれたこと――「不安を味方にして生きる」清水研 #18 [中年期に生き方が変わる理由②]

          mustの先にあるもの――「不安を味方にして生きる」清水研 #17 [中年期に生き方が変わる理由①]

          不安、悲しみ、怒り、絶望……。人生にはさまざまな困難が降りかかります。がん患者専門の精神科医として4000人以上の患者や家族と対話してきた清水研さんが、こころに不安や困難を感じているあらゆる人に向けて、抱えている問題を乗り越え、豊かに生きるためのヒントをお伝えします。 *第1回からお読みになる方はこちらです。 #17 中年期に生き方が変わる理由① 今回は、人生の中盤を迎えると、なぜmustを手放すようになるのか。あるいはmustを手放す必要性が生じるのかについてお話ししたい

          mustの先にあるもの――「不安を味方にして生きる」清水研 #17 [中年期に生き方が変わる理由①]