サンシャイン池崎

Interview | 2021.05.14

空前絶後の超絶怒涛のピン芸人の登場だ! 今年4月スタートの「小学生の基礎英語」で、英語講座出演3年目。でも英語はまだまだ小学生レベル?な池崎さんの「学びの秘訣」とは?

Profile

サンシャイン池崎(いけざき)|鹿児島県出身、1981年生まれのお笑い芸人。テンション高めの体を張ったギャグが持ち味。趣味は漫画、アニメ、ゲーム。最近では2匹の愛猫によるYouTubeチャンネルの収益を、保護猫団体に寄付し話題に。NHK英語講座「基礎英語0」に続き、「小学生の基礎英語」に出演中。

聞き手:NHK出版……

今年も「小学生の基礎英語」に出演されて、番組もテキストも好評ですね!!

「基礎英語0」から始めて、今年で3年目になります、ありがとうございます!

3年が経って、英語との付き合い方も変わってきていますか?

毎回がっつり収録をやっているんで、外国の方がしゃべってる言葉や発音とかが自然に気になるようになってきましたね。あと、英語かと思ったら和製英語が多いことも番組で学んで、あれは英語?日本語?と思って調べてみることもよくありますね。

番組が始まる前は、英語との関わりはどうでしたか?

それが全くなくて……。だから、なんで僕が選ばれたのかなって思ってました(笑)。

やっぱり子どもたちに人気だからだと思います! 番組を聴いていても、本当に一緒に学んでいる感じがしますよ。

番組に参加する前よりは学べてるとは思いますけど、それでもまだまだ英語はしゃべれないし、詳しくもない。だから番組で小学生と電話で話したり、英語を一つ一つ学んでいったりするのが楽しいんですよ。きっと同じレベルだからかな……。小学生の方が詳しいこともありますしね(笑)。

3年もやっていると、英語を使ったネタに挑戦したい欲求は出てこないですか?

テンション高い人が好きな外国の方って多そうですし、相性はいいと思うのでいずれは挑戦してみたいなと思っています。「基礎英語0」の番組内でも、英語のネタ作りに挑戦したことがあるんですよ。

どんなネタを作ったんですか?

僕の代名詞でもある「空前絶後の~」っていうネタを英語にしました。けっこう前にやったので全部は覚えてないんですが(笑)、ファースト・アンド・ラスト=最初で最後の、って表現を使っていましたね。ただ実際に外国の方の前でやったわけではないので、どうウケるのかは見てみたいな。あと、自己紹介なのに名前をなかなか言わないっていうネタのニュアンスが伝わるのかどうか。

ぜひ反応を見てみたいですね。金曜日の番組オープニングでの英語の返しも、毎回ご自身で考えられているんですか?

スーパーハッピー!とかアイムエクストリームリーハッピィィー!!とかですよね? めちゃめちゃ絞り出してます(笑)。あと共演している花音ちゃんに聞いたりもして。電話した小学生がマネしてくれるのは、素直に嬉しいですね。

小学生からの反響を受けて、みんな英語に興味を持っているな、みたいな実感はありますか?

それはありますね!コロナ禍になって聴く人も増えたみたいですね。毎日聴いてくれている子もいるみたいですし、需要めちゃくちゃあるんだなって感じています。僕が学生の頃は小学校で英語の授業がなかったんで、英語を勉強したのは中学生になってから。小学生の頃から学べるのは羨ましいですし、ネットやラジオで楽しく学習できたらしゃべれるようになりそうですよね。

番組以外で英語を学ぶ機会はありますか?

それがなかなか……。せっかくだからしゃべりたいんですけど、忙しくてヘロヘロでまわらないんですよ(笑)。でも絶対しゃべれた方がいいですよね、きっとお笑いにもつながりますし。

やっぱり池崎さんにとっては、英語を学ぶこともお笑いのためなんですね。

そうですね、僕が自信をもって学んできたことはお笑いしかないんで。小学生からずっとお笑いが好きで、お笑い芸人にしかなりたくなかったんです。

ほかの仕事をしたいというのはなかったんですか?

なかったです。芸だけでは食べられなかった時期もけっこうありましたが、それでも芸人をやめるっていう選択肢はなかったです。もしずっと売れないまま続けていて、それこそ50歳・60歳になっても続けたとして、そのまま死んでも仕方がないかと。別の仕事に専念する方が苦痛だし、やめたら絶対に後悔の方が強い。あと、なぜか自信だけはあったんですよ(笑)。きっと売れるだろう、俺は大丈夫っていう。

じゃあ挫折したこともなかったんですね?

実は1回だけあります(笑)。ピン芸人になる前、一緒に上京して養成所に通っていた大学時代の同級生とコンビを組んでいたんですけど、相方がお笑い続けるのがきつくなって解散したんですね。その時はしんどかったです。コンビはそいつとしかやりたくなかったんで。でも僕は芸人をやめようという気にはならなくて、ピン芸人として続けてきたんです。

気持ちが沈んだ時はどうやってモチベーションを保っていたんですか?

保ててなかったと思います(笑)。なんとなくネタ作って、なんとなくライブに出て、でも売れるようにはならなくて……。で、30歳くらいになった時にこのままじゃ良くないなと思って。単独ライブをやろうって決めたんです。

しかも、それまではひとりでネタを作っていて人の意見なんかを聞いてこなかったんですけど、もっとネタを面白くしたくて、知り合いの放送作家に相談したんです。そうしたら単独ライブでのウケ方も今までの感触と違ったんですよ。そこからテレビにも呼ばれるようになっていきました。

今日持ってきていただいたネタ帳も、その当時の熱がこもっていそうですね。

最近は携帯でメモすることも多くて、なかなかネタ帳を使う機会も減ったんですけど。見てくださいよ、「アナコンダに巻き付かれていることを新作のマフラーだと言い張る女」ってこんなの今だと絶対思いつかない(笑)。自分が面白いなと思ったセリフとか設定とか、何か見たり聞いたりして思い浮かんだらすぐ、メモしてましたね。

物事の捉え方が、基本「お笑いに通じるかどうか」なんですね…!

そうだと思います。僕は漫画とかアニメとかゲームが大好きなんですけど、そういった自分が好きなものも自然とお笑いに取り込んでいますね。「軸」に常にお笑いがある感じです。

ちなみに漫画やアニメやゲームを使ったネタには、どんなものがありますか?

ベタですけど、『ドラゴンボール』で重りをつけて修行をして、戦いの前に外すと強くなっているっていうのがあって。僕はリストバンドでやるんです。ネタの前に、リストバンドを外して、バコンバコン(リストバンドを落とした時の効果音)、2トンみたいな(笑)。で、重りを外して強くなった状態でネタをやるっていう。

マニアックな切り取り方ではないから、漫画を知っている人じゃなくても面白いですよね。

少年バトル漫画あるある的なのが好きなんです。地面を殴ると地割れが起きてマグマが吹き出るとか(笑)。今日は持ってきてないですけど、デカい剣も好きで。『ファイナルファンタジー7』のクラウドとか、『ベルセルク』のガッツが持っているようなやつです。自分で工作して作りました(笑)。

あとテレビでまだ披露してないですが、『ナルト』をオマージュしたネタもあります。ロック・リーっていうキャラクターが使う八問遁甲(はちもんとんこう)っていう技があるんですけど、体の中に8つの門があってそれを開くとめちゃくちゃ強くなるけど、その代わり体に負荷がかかって死ぬかもしれないっていう技です。

僕はそれをテンションに置き換えてネタにしています。テンションをおさえる5つの門があって、それを全部外した真のテンション見せますって言って、1つめを開けて「うわーっ」てなって、2つめを開けて「うわーっ」てなって、耐えられなくなって死ぬってネタです(笑)。

死んじゃうんですね(笑)。池崎さんにとっては、吸収するものはすべて笑いにつながっていきますね。

やっぱり笑いが「軸」にあるからですね。例えば、英語を学ぼうと思っている人も「軸」があると続くんじゃないかなと思います。通訳になりたいとか世界で活躍したいとか、歌詞が聞き取れるようになりたいとか、目的はなんでもいいと思うんですけど、学ぶことは目的を達成する手段でしかないと思っていて。

人生をかけて体現されているから重みがあります(笑)。

なので僕が思う学びの秘訣は「軸が大事」ってことです。僕もお笑いで売れるっていう夢があったから、ずっとブレずに続けてこれたので、明確な目標があればどんな学びも続けていけると思います。みんな軸を見つけましょー!イェェーイ!!

サンシャイン池崎さんの学びの秘訣

STAFF

  • Photo : Masataka Nakada
  • Text&Edit : Shun Inoue

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