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紛争屋の外交論

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NHK出版新書 344

紛争屋の外交論 ニッポンの出口戦略

[著] 伊勢崎賢治

発売日 2011年03月10日

新書

品切れ

定価 858円(本体780円)

送料 110円

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商品紹介

交渉のプロが、日本外交の悪癖を斬る

日米安保と憲法九条という矛盾に守られた日本の「平和」は、もはやきわめて脆弱。官僚病と思考停止に毒された日本外交がヘタを打つほど、危険な熱狂は高まり大衆迎合の政治が愚かな判断を下す――。この悪循環を断ち切るべく、紛争解決の最前線で働いてきた著者が、普天間、拉致問題、領土問題等、喫緊の課題をグローバルな視座から論じる。経済復興、近隣諸国との関係改善を実現する新しい平和構築パラダイム「ソフトボーダー」についても緊急提案、宮台真司氏とその意義を議論した特別対談を収載。

「菅内閣は官僚に取り込まれてしまってもうダメだ」「民主党も自民党も『国民生活が第一』といいながら政争に明け暮れてけしからん」――そうやって政治意識を高めることが大切なことは重々承知で、あえて問いたい。TVや新聞を見ながら政治家に毒づく前に、自らこの社会をよりよくするために具体的に行動を起こしているのか、と。「言うは易し、行うは難し」、自戒の念を込めてつくづくそう思う今日この頃。
 本書のベースとなっているのは、2009年春からスタートした本書名と同名の特別講座の実践記録である。この講座の存在を新聞記事で知り、何度か見学させてもらって、まず感じたことは、新たな時代の「活動家」を目指す受講生たちが、自らの足元をみつめながら、そこからそれぞれの活動のテーマを立ち上げているということ。この講座を運営する実行委員たち(すなわち本書の著者たち)は、湯浅誠氏をはじめ主に「貧困と労働」の現場にいる活動家である。しかし、受講生たちのテーマはそれにとらわれることなく多岐に渡っている。就活、派遣切り、生殖技術、会社にしがみつかない生き方……人は自分とは関係のない大きな問題では偉そうなことは言えても、どうしたって自分の足元の問題については「もの言えば唇寒し」でなかなか「NO」とは言えないもの。本書の中でドキュメンタリーとして、ときにマンガ仕立てで描かれる、そこをふんばって一歩踏み出していこうとする受講生の姿は頼もしく、感動的ですらある。
 先ごろ、「活動家一丁あがり!」の受講生を含む現役学生・学生OBたちが「就活が抱える課題に関する院内集会」を参議院会館で開き、現在の就活という慣行がもたらす弊害を熱くアピールし、国会議員に申し入れを行った。黙っていては何も始まらない。「評論家」をやっていたんじゃつまらない。自分の足元から声をどう発し、社会に広げていくか。本書は、その具体的な方法論とともに、読者の方々一人ひとりを実際の行動へと向かわせる勇気を与えてくれるものであると信じる。
(NHK出版 高井健太郎)

目次

第一章 紛争屋がみた「戦争と平和」
第二章 拉致問題と北朝鮮?和解と人権のジレンマを乗り越える
第三章 沖縄「独立」論?差別を逆手にとり日米を動かせ
第四章 日米同盟VS九条と自衛隊?外交をダメにする思考停止
特別対談×宮台真司 「ソフトボーダー」?平和が儲かる出口戦略

商品情報

発売日
2011年03月10日
価格
定価:858円(本体780円)
判型
新書判
ページ数
248ページ
商品コード
0088344
Cコード
C0231(政治(含む国防軍事))
ISBN
978-4-14-088344-0