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歌謡曲から「昭和」を読む

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NHK出版新書 366

歌謡曲から「昭和」を読む

[著] なかにし礼

発売日 2011年12月10日

新書

品切れ

定価 770円(本体700円)

送料 110円

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商品紹介

流行歌はいま、 どこへ行ってしまったのか

昭和から平成へと時代が変わって二十余年、日本の音楽業界は激変した。嗜好する楽曲の分散化、ジャンルの細分化、パッケージの簡素化……。なかでも象徴的な例は「歌謡曲の衰退」である。ラジオやテレビを通して全国津々浦々に行き渡り、ヒット曲ともなれば国民の誰もがそれを知っている――そんな歌謡曲=流行歌はいま、どこへ行ってしまったのか?

 昭和から平成へと時代が変わって二十余年、日本の音楽業界は激変しました。嗜好する楽曲の分散化、ジャンルの細分化、パッケージの簡素化などなど。なかでも象徴的な例は「歌謡曲の衰退」です。ラジオやテレビを通して全国津々浦々に行き渡り、ヒット曲ともなれば国民の誰もがそれを知っている――そんな一元的で牧歌的な「歌謡曲の時代」がたしかにありました。その歌謡曲は、今どこへ行ってしまったのか? 著者はいいます。「歌謡曲は、社会的一体感の喪失、ライフスタイルの変化、音楽の細分化、メディアの多様化などによって存在基盤を失い、昭和とともに終焉した」と。
 本書は「歌謡曲=流行歌」の定義のもと、歌謡曲が近代日本という時代のなかでどのようにして生まれ、時代と併走し、終焉していったのかを見ていくものですが、類書との大きな違いは、著者自身が昭和歌謡界の最前線を担った「作詩家」であり、実作者の立場から歌謡曲を捉えなおしている点です。たとえば、「昭和のヒット曲」には“ワンポイント・ルーズ”や“哀しみのリアリティ”と呼ぶべき方法論があったことを指摘し、また一方で“日本の心”といわれる「演歌」を歌謡曲の“支流”と位置づけます。
 このように、一般には知りえない実作者ならではの体験や視点を踏まえながら論を立てていく本書は、「歌をとおして見る一つの昭和史」であり、それと同時に「時代の言の葉をとらえようと苦闘した作詩家の軌跡」でもあります。歌と時代が併走した「昭和歌謡」の真髄をとくとご覧ください。
(NHK出版 加藤剛)

目次

序章 歌謡曲の終焉第1章 日本の「うた」をさかのぼる
第2章 流行歌の誕生
第3章 哀しみのリアリティ
第4章 戦争を美しく謳った作家たち
第5章 戦後歌謡と二人の作曲家
第6章 音楽ビジネスに起きた革命
第7章 すべての歌は一編の詩に始まる
第8章 歌謡曲という大河終章 歌謡曲の時代のあとに

商品情報

発売日
2011年12月10日
価格
定価:770円(本体700円)
判型
新書判
ページ数
192ページ
商品コード
0088366
Cコード
C0273(音楽・舞踊)
ISBN
978-4-14-088366-2