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この道を生きる、心臓外科ひとすじ

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NHK出版新書 401

この道を生きる、心臓外科ひとすじ

[著] 天野篤

発売日 2013年02月09日

新書

品切れ

定価 814円(本体740円)

送料 110円

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商品紹介

天皇陛下の執刀医、「偏差値50」の人生哲学とは?

真に努力を重ねるとはどういうことか。トラブルに動じない磐石な不動心をどう身につけたのか。6000人以上の命を救ったカリスマ医師が初めて明かす。決してエリートではなかった著者が、医学会の権威・東大医学部の手術室に、天皇の執刀医として招かれるまでの道のりを記しながら、多くの患者を死の淵から救う奇跡のドラマをとおして、高齢化社会の医療のあり方をも問いかける。

 2012年2月、著者は天皇の心臓手術を成功させ、「天皇陛下の執刀医」という名声を得た。「冠動脈バイパス手術」では日本の第一人者、これまでこなした心臓手術は約6000件、98%の成功率を誇る。現在も一日3?4件の手術をこなす。手術は一番一番、真剣勝負。尊敬する人物はアントニオ猪木だという。何が彼をここまで駆り立てるのか。本書では、3つのポイントに即して、自らの来た道を執筆してもらった。
 著者はけっしてエリート医師ではなかった。3浪の末、日大医学部へ。医局に入らず小さな病院からキャリアをスタート。実父の心臓手術に立ち会うも失敗し、父を死なせてしまうという失意の体験。劣等感ゆえに誰よりも手術の場数をふむ。余った糸を使い徹夜で縫合の練習、手先の感覚を鍛えるため、毎日ツメをハサミで切る。自らを「偏差値50」という彼が、医学界の権威・東大医学部附属病院の手術室に、天皇の執刀医として招かれるまでの道のりを語る。
 第二は、心臓外科手術とはどういうもので、どのように行われるのかということ。徹底したシミュレーションを行い、あたかも推理小説のように「ヤマ場」「ラストーン」まで想定しておくこと。血管の0・1ミリの薄皮さえも見逃さない気の遠くなりそうな緻密さ。執刀中はつま先立ちで余計な力は極力排除、五感を最大限に活かす。このようなディテールの積み重ねから、ドラマチックな世界が浮かび上がる。
 第三は、印象に残る手術について。14時間に及ぶ難手術、予期せぬアクシデントへの対処。さらに、高齢化社会で心臓病患者が増加しているなか、超高齢者オペのあり方について記す。高齢者には、ただ治すだけではなく、生きる喜びをも取り戻してもらいたい。自らを「老春プロデューサー」という著者がその理念を説く。
 「ゴッドハンド」と称されるカリスマだが、実は著者は、心臓外科ひとすじに、その道を信じてひたすら歩んできた。真に努力を重ねるとはどういうことか。磐石な不動心をどう身につけるか。本書は読み手に普遍的な問いをぶつけつつ、患者を死の淵から救う奇跡のドラマをとおして、高齢化社会における医療のあり方をも問いかける。
(NHK出版 大場旦)

目次

序 迷わず行けよ、行けばわかるさ
第一章 手術は闘いだ
第二章 劣等心の中の探究心
第三章 二倍ではない、三倍働け
第四章 偏差値50の人生哲学
第五章 老春プロデューサー
第六章 医師の覚悟
エピローグ いまだ道半ば

商品情報

発売日
2013年02月09日
価格
定価:814円(本体740円)
判型
新書判
ページ数
208ページ
商品コード
0088401
Cコード
C0295(日本文学評論 随筆 その他)
ISBN
978-4-14-088401-0