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浮世絵で読む、江戸の四季とならわし

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NHK出版新書 424

浮世絵で読む、江戸の四季とならわし

[著] 赤坂治績

発売日 2014年01月10日

新書

品切れ

定価 990円(本体900円)

送料 110円

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商品紹介

豊富な図版から江戸人の季節感を読み解く

正月は万歳芸に笑い転げ、春は着物の裾をからげて潮干狩り、夏はミニチュアの富士に詣でウナギを食す。秋は長屋総出で井戸さらい、師走の煤払いが終われば、餅をついて年神を待つ――。北斎や広重の逸品から無名の美人画まで、絵の中に込められた四季折々の行事・ならわしを読み解きながら、江戸の庶民の姿をいきいきと伝える浮世絵歳時記。

 「浮世絵」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、歌麿の「美人画」や写楽の「役者絵」あるいは北斎の「風景画」などでしょうか。しかし、浮世絵はほんらい「浮世(現世)」という言葉のとおり、江戸庶民の暮らしぶりや最新の流行風俗を描くことを目的にした絵です。
 浮世絵のなかでも恰好の題材として利用されたのが、年中行事や風習、花、食べ物、遊びなど日本独有の季節感を表すもの。日本人は古くから四季折々の自然や食べ物などを生活や文化のなかに取り入れてきましたが、長い戦乱期を終えて解放感に満ち溢れていた江戸時代は、庶民の生活スタイルが四季のリズムと密接に結びついた時代でした。
 正月は門松を飾って万歳芸や猿回しに笑い転げ、春は花見に潮干狩り、夏はウナギや初鰹を食し、秋は月見に井戸浚い、冬は雪見に焼き芋、師走になれば煤払いと餅つき――。よく目を凝らして見れば、浮世絵のなかにも、こうした江戸の一年を彩る様々な行事や風物が描きこまれていることがわかると思います。
 本書では、北斎や広重の名画から無名の美人画まで100点超の図版を掲載、絵のなかに込められた四季を読み解きながら、江戸庶民のいきいきとした暮らしぶりを臨場感豊かに紹介していきます。取り上げる題材のなかには、現代では完全に廃れてしまったもの、形を変えてしまったものなど様々ですが、今に伝わる行事の意外なルーツや「えっ!?」と驚くような歴史的逸話も取り上げてありますので、江戸の一年を「追体験」する気分で気軽にお読みください。
 読み終わったあとに美術館などで本物の浮世絵に触れれば、きっとこれまでと違った浮世絵の楽しみ方もできると思います。
 (NHK出版 伊藤周一朗)

目次

正月の章 正月にはなぜ門松を立てるのか 
春の章 江戸っ子は梅の花が咲くと外へ繰り出す 
夏の章 花火を打ち上げ、初鰹に舌鼓 
秋の章 七夕に素麺を食べ、秋祭で収穫に感謝する 
冬の章 「煤」を払い、「厄」を落として新年を迎える

商品情報

発売日
2014年01月10日
価格
定価:990円(本体900円)
判型
新書判
ページ数
272ページ
商品コード
0088424
Cコード
C0221(日本歴史)
ISBN
978-4-14-088424-9