TOPICS Interview 夏菜 連続テレビ小説 純と愛 狩野 純 役

写真 夏菜
last updated Oct.1,2012.

純はいつでもまっすぐで一生懸命です

宮古島ロケで見つけた純の本当の心

朝ドラのヒロインのオーディションには、実を言うと、過去に2回も落ちているんです。今回決まったときは、「うれしい!」というよりも「信じられない!」という気持ちでした。

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最初に台本を読んだのは、新幹線の中だったのですが、思わず声を出して笑ってしまうほど面白くて。私が普段話しているようなことが、ヒロインのセリフとして出てくることにもびっくり! 脚本の遊川和彦さんに私の23年間を見られていたんじゃないかと思ってしまいました。

純はとにかく、純粋でまっすぐで不器用。普通は大人になるにつれて、ごまかしたり、少しずつ隠してしまうような“生(なま)の感情”を、そのままさらけ出してしまいます。そんな純を演じることは、私にとって、もう一度心を裸にされるような感じでした。すごく怖くて、そして、勇気のいることでした。

大阪でクランクインしたあと、純のことがわからなくなってしまった時期がありました。その後、宮古島ロケに入り、浜辺でひとりで叫ぶシーンを演じたとき、純が私の中でぴったりマッチしたと感じました。宮古島に行ったことで、心を裸にすることが怖くなくなり、むしろ、気持ちのいいことかもしれない!とさえ思えたんです。純の心の成長と似ているかもしれませんね。

宮古島はとってものんびりしていて、空が大きくて海がきれい。現地の高校生たちとも交流したんですが、本当に純粋でまっすぐな子ばかり。どこかに純がいるんじゃないかって思ったほどです。

皆を笑顔にできるおじいは純にとって特別な存在

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どの登場人物もひとクセあって、最初は狩野家の家族のことを理解するのが難しかったですね。私は、お父ちゃんと純は性格が似ているんじゃないかと思うんです。だから、ふたりはぶつかってしまう。純は気づいていないかもしれないけれど、きっと、お父ちゃんのことが本当は大好きなんだと思います。だから、もっと頑張ってもらいたい。それで、つい口出ししてしまうんですが、その伝え方が下手なんでしょうね。

お母ちゃんは、家族でただひとり、“宮古島時間”で生きている人。純とたくさんコミュニケーションしてきたはずなのに、いつも肝心な決断はお父ちゃん任せ。そのたびに純はいつも「私の気持ちはどうなるの?」と、がっかりしたんじゃないかって。

 

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