TOPICS Interview 夏菜 連続テレビ小説 純と愛 狩野 純 役

NHK出版 Webマガジン

実際の撮影現場でも、武田鉄矢さんは、愛情と情熱を持ってハッキリと物事を伝える方ですし、森下愛子さんは独特のテンポでゆっくり話されるんですよ。本当に父・善行と母・晴海(はるみ)が会話しているみたいなんです。

宮古島の祖父(おじい)の「ホテル・サザンアイランド」は、純にとって「魔法の国」だという設定ですが、実はおじいの存在そのものが特別なんだと思います。純は3人きょうだいの真ん中だから、親からの愛情もどこかもの足りなくて、学校でも友達の中で浮いています。そんな自分を特別かわいがってくれて、「そのままでいいんだよ」と言ってくれるおじいが、純は大好き。おじいは、「ここにいたい!」と思える温かい場所を初めて純に与えてくれただけでなく、周りの人みんなを笑顔にしていく。誰かを笑顔にしたいと願いながら、いつも空回りしてしまう純にとって、おじいのホテルはまさに魔法の空間に思えたんでしょうね。

「花」と「雨」のような純と愛いとし、ふたりの関係

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愛君のことは、台本を読んでびっくりしました。実際にこんな人がいたら、きっと驚くと思います(笑)。私自身は、誰かを支えたり、責任を負ったりした経験がないので、繊細な愛と寄り添って生きていくことについては、まだ想像がつきません。でも、純にしたら「そのままでいてください」という特別な言葉を愛に言われたことで、おじいの姿と重なったでしょうし、くじけたときにいつも必ず現れて励ましてくれる愛に、運命を感じたと思うんです。ふたりの関係をたとえていうなら、「雨」と「花」。いつも水を与えてくれる愛がいてくれるから、純は思いきり咲くことができるんじゃないでしょうか。

このドラマには喜怒哀楽すべての感情が詰まっていて、生きている! というリアリティーにあふれています。朝ドラとしては特別にスピード感がありますし、人の心が深く掘り下げられていて濃厚です。宮古島の美しさも、もちろん見どころですが、「そういう人、いるいる!」という人間模様も楽しんでいただけたらと思います。

8か月間の撮影は、全力疾走のマラソンみたいなものだろうと思っています。どんなふうに成長していけるのか、自分でも楽しみながら、毎回、全力疾走で頑張ります!

写真 なつな
なつな
1989年生まれ、埼玉県出身。映画、舞台、雑誌、CMなどのほか、バラエティー番組「ピカルの定理」でコメディーに挑戦するなど、幅広く活躍。出演作に、映画「君に届け」「GANTZ」、「タイガーマスク」(2013年公開予定)、ドラマ「カルテット」「シマシマ」「俺の空 刑事編」「らんま.」「スナーク狩り」、舞台「DUST」など。

NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 純と愛 Part1

宮古島と大阪を舞台に、さまざまな難題に体当たりで臨む一本気なヒロイン・純が、パートナー・愛とともに互いの家族や周囲を巻き込んだ愛情物語を繰り広げる。夏菜、風間俊介、武田鉄也、森下愛子、速水もこみち、渡部秀、舘ひろしら豪華出演者紹介、あらすじ、舞台地紹介(宮古島)、特別座談会など情報満載のガイドブック。
作 遊川和彦
製作協力 NHKドラマ制作班
NHK出版 編
AB判並製・112ページ
NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 純と愛 Part1
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NHK連続テレビ小説 純と愛 上

祖父が経営していた「客を笑顔に変える魔法の国」のようなホテルに憧れるヒロイン・純は、宮古島でホテルを経営する父とケンカして家を飛び出し、大阪の大手ホテルに就職する。一本気な性格の純は大阪で出会った愛とともに、互いに支え合いながらさまざまな難題に体当たりで立ち向かう。家族や周囲を巻き込んで繰り広げる愛情物語。(第1週〜第12週までの内容を収載)
作 遊川和彦
ノベライズ 丸山 智
四六並製・288ページ
NHK連続テレビ小説 純と愛 上

ねむりひめ

NHK連続テレビ小説「純と愛」で取り上げられたグリム童話の不朽の名作「ねむりひめ」が、荒井良二さんの描き下ろしで緊急出版決定。荒井良二さんは「純と愛」のオープニングの原画を担当し、アストリッド・リンドグレーン賞を日本人で初めて受賞した世界的な絵本作家です。荒井良二さんのオリジナリティあふれる世界観と心温まる絵や文章で贈る、子どもから大人まで幅広くいつまでも楽しめる愛蔵版絵本です。
荒井良二 著

A4変型判(280×210)上製
32ページ・オールカラー
2012年12月20日発売予定
NHK連続テレビ小説 純と愛 上

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