はじめに「歯が残っていても噛めない」という現実

第１章　「舌」の前に、まずは知っておきたい歯の最新事情
　歯周病は世界で一番多い病気
　歯周病は体を細菌から守るための防御反応だった
　「８０２０運動」の落とし穴
　子どもの虫歯は減少しているが、高齢者の虫歯は増大している
　「残せる歯はどんな状態でも残したほうがいい」は×
　歯が欠損すると、認知症になる確率が上がる！
　歯は自分で積極的に守れる唯一の臓器
　歯のケアで一番大切なこと
　ｃｏｌｕｍｎ 間違いだらけの入れ歯ケア
　一日一度の歯磨きなら就寝前に！
　歯科医は自宅の近くに移しておく
　いつまでも 行けると思うな 歯医者さん
　家族で歯の情報公開をしよう
　ｃｏｌｕｍｎ 歯の治療痕から、身元が確定できる

第２章　知っているようで知らない口の中の話
　人生を謳歌したいなら、口の中をおろそかにしない
　口は脳の出店である
　口周りが衰えると、誤嚥性肺炎を引き起こす確率が上がる
　意外と複雑！　食べ物を飲み込むまでのプロセス
　うまく飲み込むコツは舌のパワーがカギに
　舌や頬を噛むのは口の機能が低下した証拠！
　噛めない原因が見つけられる「口腔機能低下症」の検査とは
　ｃｏｌｕｍｎ 噛む力が弱まると太る!?

第３章　生きる力は「舌」で決まる
　閻魔さまはなぜ舌を狙う？
　「歯があれば噛める」という勘違い
　歯がなくても食べられたきんさん、ぎんさん
　窒息事故は舌の衰えが原因
　ｃｏｌｕｍｎ 窒息事故は交通事故より多い!?
　食べ物と舌や歯の機能が合っていないと、窒息事故は起きる
　ｃｏｌｕｍｎ 話を聞き返されるのは、舌の機能が落ちているから
　舌の汚れ（舌苔）は舌の機能の低下を表す
　舌を動かすと、歯はきれいになる
　小さなごま粒をより分けることができる舌の鋭さ
　食べるために大切なのは舌のパワー
　人を人たらしめるコミュニケーションにも舌は不可欠
　ｃｏｌｕｍｎ 腸を使えるなら腸を、口を使えるなら口を使え！

第４章　日常生活でできる「舌」を衰えさせない方法
　舌の筋肉に脂肪が混ざると、舌のパワーは下がる
　舌の筋力は動かすことで鍛えられる
　75歳を過ぎたら舌の衰えに要注意！
　歯が悪いと、舌の筋力は高まることも
　今日からできる舌の鍛え方①　ガムを噛む
　今日からできる舌の鍛え方②　おしゃべりをする
　今日からできる舌の鍛え方③　カラオケで歌う
　今日からできる舌の鍛え方④　噛みごたえのある食材を取り入れる
　今日からできる舌の鍛え方⑤　チョップドサラダ（多品目サラダ）に挑戦
　ｃｏｌｕｍｎ ガムは「キシリトール入り」を選んだほうがいい？

第５章　人生１００年時代の口と体の管理術
　「ピンピンコロリ」を達成できるのは高齢者の１割
　身体機能は75歳（後期高齢者）を境に低下する
　いま注目のフレイル（虚弱）とは
　あなたは大丈夫？ フレイル診断
　いまからできるフレイルの予防と対策
　オーラルフレイルという考え方
　多死時代と多歯時代
　舌が教えてくれるあなたの老い

巻末付録　「舌」と口周りを鍛えるカンタン体操
おわりに