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〈インターネット〉の次に来るもの
人工知能、 仮想現実、 拡張現実、 ロボット、
ブロックチェーン、 IoT、 シンギュラリティ――
これから30年の間に 私たちの生活に破壊的変化をもたらすテクノロジーはすべて、12の不可避な潮流から読み解ける。前作『テクニウム』でテクノロジ一進化の原理を鮮やかに描き出したWIRED創刊編集長による待望の最新作!
(原書タイトル:THE INEVITABLE)
人間の歴史の中で、何かを始めるのに今ほど最高の時はない。
今こそが、未来の人々が振り返って、
「あの頃に生きて戻れれば!」と言う時なのだ。
まだ遅くはない。
──ケヴィン・ケリー(本書より)
自分のことを予言者やフューチャリストだと自称するだけなら誰でもできるし、実際多くの人がそうしている。ケヴィン・ケリーがそれらと決定的に違うのは、彼がいつも正しいことだ。本書であなたは彼の明確な言説と確固たる議論に圧倒され、こう思い至るはずだ。「彼が予見するテクノロジーについての、そして文化的、社会的な変化は、マジで避けられないものなんだ」と。本書はまるで決して壊れることのない水晶玉を手に入れるようなものだ。
──デイヴィッド・ポーグ(ヤフー・テック)
インテリジェンスがまるで電気のようにモノの中に流れ込む時代(それはすぐそこだ!)に何が起こるのか、本書は重要な洞察を与えてくれる。
──クリス・アンダーソン(『ロングテール』『フリー』著者)
世界初のデジタルカルチャー誌『ワイアード』がアメリカで創刊されたのはインターネット黎明期の1993年で、翌年には日本版が創刊され、当時学生だった僕にとってそれは、デジタル革命のマニフェストのように刺激的だった。「パソコン」がもはやギークのおもちゃではなく、まるで人類が火を初めて手にした時のような、テクノロジーによる社会変革が起こると告げていたからだ。
それから現在までに人類はどこまで歩を進めたのかを教えてくれるのが、『ワイアード』創刊編集長でもあるケヴィン・ケリーが書いた本書『〈インターネット〉の次に来るもの』だ。二〇年前、インターネットが僕らをどこに連れて行くのかは、まるで分かっていなかった。フェイスブックもインスタグラムもアマゾンもなかったし、ビッグデータもクラウドもブロックチェーンも聞いたことがなかったし、シェアリングエコノミーやオンデマンド経済の到来など考えもしなかった。
でも、そこへと至る流れはすべてそこにあった。今から振り返ってみれば、二〇年前に変化の萌芽はすでに準備されていた。だから、これから30年の間に起こる社会変革の流れも、すでにその源流が目の前にあるはずだ。それが本書のメッセージだ。三〇年後にこの二〇一六年を振り返ってみると、「あの頃はまだ何も始まっていなかった。インターネットなんてまだ何もなかった」と思うことだろう。〈その次に来るもの〉は、今目の前で、始まったばかりなのだ。
(NHK出版 松島倫明)