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風、薫る Part1
明治の世が始まり、文明開化の音が日本中に響き渡るころ――栃木の元家老の家に生まれた一ノ瀬りんは、愛情豊かな環境で天真爛漫に育った。しかし、不運が重なり若くしてシングルマザーに。そして上京して人生をやり直そうとしていた。一方、生まれてすぐに親に捨てられ、教会で保護された大家直美は、家族と呼べる存在を持たずに育った。自分の力と運だけを信じ、道を切り拓こうとしていた。
明治18(1885)年、日本で初めて看護婦の養成所が誕生したのを皮切りに、次々と養成所が生まれた。そのうちの1つに、りんと直美は運命に誘われるように入所する。養成所に集った同級生たちも、それぞれに複雑な事情を抱えていた。手探りで始まった看護教育を受けながら、彼女たちは「看護とは何か?」「患者と向き合うとはどういうことか?」という問題に向き合っていく。
りんと直美は、鹿鳴館の華と言われた大山捨松や、先進的な考えをもつ商人・清水卯三郎らと出会い、明治の新しい風を感じながら、強き者と弱き者が混在する“社会”を知り、刻々と変わり続けている社会の中で、“自分らしく生きること”を模索していく。
本書では、W主演・見上愛&上坂樹里の撮りおろしグラビア&対談をはじめ、豪華出演者のインタビュー、佐野晶哉&小林虎之介の撮りおろしグラビア&スペシャルインタビュー、鹿鳴館など文明開化期の美術特集、舞台地(大田原市、那須塩原市、那須町)紹介、近代日本の看護の歴史など、ドラマを楽しむための記事をたっぷり掲載する。