『杉田敏の現代ビジネス英語 2025年春号』の全ての音声(4Lesson分のVignetteとWords & Phrases。音声ダウンロードで聴けるものと同じ音声)が無料で聴けるようになりました(期間限定)。1Lessonが聞ける期間は1か月。「毎日規則正しく学習したい」「放送を聴くように受講したい」という方にお勧めです。「英文と訳を見ながら学習したい」という方は、別途ムックをご購入ください。
ここ数十年の間に、地球規模の気象パターン、家族観から、ライフスタイルやヘルスケアに至るまで、すべてが大きく変わりました。井出恭平は、アメリカは「レディーファースト」の国だと、日本でいつも耳にしていたのですが、レディーファーストは思っていたほど一般的ではないようです。今はレディーファーストについて、さまざまな意見があります。
握手などの慣習が変化したことが反映しているのは、社会がより広い範囲で平等を目指して進歩し、人と人の交流が合理化された、ということです。喫煙のエチケットも変わりました。タバコを差し出したり、だれかのためにタバコに火をつけたりする行為は、あまり一般的でなくなりました。エチケットは絶えず進化しています。
アメリカでは今、どのようなことがマナーに反するとされているのでしょうか。相手が話しているのを遮ることは間違いなく失礼ですし、公共の場で過度に大声を出すのも失礼です。お礼状で感謝の気持ちを伝えるということをしないのも、失礼だとみなされる場合があります。ただし、お礼状は、昔のように手書きである必要はありません。
時間を守ることも大切です。それによって、自分は信頼でき、頼りになり、相手の時間を尊重している、ということを相手に示しているのですから。また、パンデミックは現代のエチケットを変えました。ウイルスの広がりを防ぐために、安全な距離を保つこと、つまりソーシャルディスタンシングが新たな常識となりました。
DEIの取り組みは、今の時代のエチケットに大きな影響を与えています。これらの取り組みが推進しているのは、包括性、多様性の尊重であり、それが目指しているのは、大切にされ尊重されているとだれもが感じる環境を作ることです。また、LGBT運動によって、ジェンダーの区別のない代名詞など、性自認を尊重することばが使われるようになりました。