『杉田敏の現代ビジネス英語 2026年冬号』の全ての音声(4Lesson分のVignetteとWords & Phrases。音声ダウンロードで聴けるものと同じ音声)が無料で聴けるようになりました(期間限定)。1Lessonが聞ける期間は1か月。「毎日規則正しく学習したい」「放送を聴くように受講したい」という方にお勧めです。「英文と訳を見ながら学習したい」という方は、別途ムックをご購入ください。
ジェーン・ローゼンバーグは、先延ばしにしていた家族のイベントをようやく行いました。終末期をテーマにしたランチです。両親が終末期に希望することについて話し合うべきだと思ったからなのですが、彼女が心配していたような重苦しいものや気まずいものではまったくありませんでした。それどころか、両親の希望について率直で正直な話し合いができて、ほっとしたそうです。
ローゼンバーグは両親に、リビングウィルを作ることを勧めました。リビングウィルは、本人が意思表示できない場合に、どんな治療を受けたいかを説明するものです。それは「一度書いたら終わり」というようなものではありません。本人の希望は時の経過とともに変わる場合があるので、数年ごとに見直して更新することが大切です。
「終末期の人や家族に付き添う人」への関心がかなり高まっています。終末期に患者に最もよく表れる感情は、後悔だそうです。どれほど大切に思っているかを友人や家族にまったく話さなかったことへの後悔や、壊れた友情や人間関係を修復することに時間をまったくかけなかったことへの後悔です。スティーブ・ジョブズは力強いことばを残しています。
死の床でほとんどの人は、もっと働けばよかったとか、ほかの人たちを喜ばせればよかった、とは思わないそうです。ほとんどの人は、もっと自分らしく生きればよかったと思うのです。自分の死ぬ運命を意識している時に、人はより集中し、より目的を持って行動するようになる場合が多いと言われます。
医師によっては、生きる楽しみがまったくなくなるまで人生を延ばしたい、とだれもが望んでいる、と思い込んでいる人たちもいます。でも井出恭平が思うに、ほとんどの人は、自分を介護するために家族に恐ろしい金銭的負担をかけないほうが、はるかに大事だと考えています。今のハイテク医療の時代においても、穏やかで主体的な最期を迎える方法はあるのです。