『杉田敏の現代ビジネス英語 2025年秋号』の全ての音声(4Lesson分のVignetteとWords & Phrases。音声ダウンロードで聴けるものと同じ音声)が無料で聴けるようになりました(期間限定)。1Lessonが聞ける期間は1か月。「毎日規則正しく学習したい」「放送を聴くように受講したい」という方にお勧めです。「英文と訳を見ながら学習したい」という方は、別途ムックをご購入ください。
リディア・グレースは、夕方に地域の人事担当者の会議で講演をするので、今日はネクタイをしています。男性だけがスーツにネクタイを身につけて、女性はスカートかパンツスーツのみ、という時代は過去のものになったようです。ネクタイは、ファッションにおいては間違いなく注目を集めています。
従来のオフィスウェアとして求められていたのは、スーツやネクタイ、ワイシャツ、ブラウス、それとフォーマルな靴でした。しかし、2000年代初頭にネクタイの着用が減少し、ほとんどのオフィスでビジネスカジュアルが標準となったのです。
パンデミックの間に多くの人は、楽でカジュアルな服を着ることに慣れました。パジャマやカジュアルなTシャツなどの服の売り上げが増加したのです。アスレジャー風のオフィスウェアが主流となり、ストレッチニットや柔らかいブレザー、スニーカーが広く受け入れられるようになりました。本当に時代は変わるのです。
パンデミックを機に、人々は持続可能性について考えるようにもなりました。多くの職場が「スマートカジュアル」というドレスコードを採用しました。従来のビジネスウェア と、よりリラックスしたウェアを組み合わせたものです。アンコンスーツや幅広パンツなどのオフィスウェアは、柔軟性・持続可能性がより高い生地を使う方向に移行しています。
流行は移り変わるものであり、ライフスタイルは絶えず変化しています。最近、ネクタイをますますよく見かけるようになっていますが、これは、カジュアルな服装から、もっ とフォーマルで上品な服装に戻り始めている、ということなのでしょうか。全体的な傾向としてはやはり、よりカジュアルな服装に向かっているのかもしれません。