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命もいらず名もいらず 上
日本をどうする。お前はどう生きる。
最後のサムライ・山岡鉄舟、堂々の生涯
『火天の城』『利休にたずねよ』に続いて、直木賞作家が満を持して放つ、渾身の超大作
幕府旗本の家に生まれた鉄舟は、幼い頃から剣、禅、書の修行に励み、おのれを鍛えた。徳川慶喜の意向を受け、西郷隆盛と談判。和議をまとめ、江戸無血開城への道をつくった。朝敵であったにもかかわらず明治天皇の教育係にも任じられる。名誉、官位、金銭に執着することなく、生涯、清貧をつらぬいた。志高く、他人を思いやり、それでいて図太く堂々たる山岡鉄舟の人生は、日本人としての生き方とは何かを問いかける。