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白鳥泥棒 上
名画に秘められた恋と陰謀
精神科医マーロウが担当した患者ロバートは、著名な画家。ワシントンにあるナショナル・ギャラリーの絵画《レダと白鳥》に切りかかり、病院送りとなった。口もきかずに、謎の〈黒い巻き毛の女〉をひたすら描き続けるロバート。マーロウは治療のために彼の過去をさぐるうち、常人には想像もできない「描くこと」への執念、型破りな生きざま、少年のような無邪気さで人々を魅了する姿に惹きつけられる。
ロバートが大切に隠し持つ古い手紙には、いったい何が隠されているのか。それを手にしたとき、過去と現在、若い恋と老年の恋が、狂おしく交錯しはじめる──。
世界的ベストセラー『ヒストリアン』の著者が描く、過去と現在が交錯した幻惑的な恋愛小説。