マイコンテンツや、お客様情報・注文履歴を確認できます。
閉じる
0
0
カートを見る

カートに追加されました

お支払いに進む

貧困についてとことん考えてみた

閉じる

NHK出版新書 390

貧困についてとことん考えてみた

[著] 湯浅誠 [著] 茂木健一郎

発売日 2012年10月10日

新書

品切れ

定価 814円(本体740円)

送料 110円

売り切れました
同じシリーズの商品を見る

商品紹介

貧困と貧乏の違いって、なんだ?

社会活動家と脳科学者という異分野の二人が日本を縦断、新たな貧困支援策=パーソナル・サポートの現場を訪ねた。多くの生活困窮者と支援者の生の声に耳を傾けることから見えてきた、貧困の現状、本当に必要とされる支援、そして日本社会の未来とは。貧困をテーマに“人と社会が再び輝きを取り戻すための条件”について徹底的に語り合った、刺激的な対論!

 90年代以降、貧困問題を語るときに頻繁に持ち出されたのが、いわゆる「自己責任論」です。自己責任論は多くの場合、“持っている人”が“持っていない人”に向かって投げつけるもの。簡単に言えば、「成功するのも失敗するのは、あなた自身の問題で周りは関係ない。ましてや社会の問題でもない」といった考え方になるでしょうか。
 長年貧困問題に取り組んできた湯浅さんは本書の中で、この自己責任論について次のように語っています。「この安易で、強力で、浸透力をもつイデオロギーのために、貧困問題に対する日本社会の“気づき”は20年遅れた。早期発見・早期治療ができず、結果として症状は重篤化した」。
 一方、脳科学者の茂木さんは、次のように語ります。「自己責任。なんと冷たく、嫌な言葉だろう。それだけではない。理解のない、非科学的な表現だろう。社会の中に、自分だけで何かをしている人などいない」。
 共に、自己責任論に対して強烈な違和感を感じ続けてきた活動家と脳科学者。今年(2012年)6月、この二人が貧困の現場を訪ねる4日間の旅に出ました。本書は、その旅の記録です。
 北海道、大阪、沖縄と日本縦断の旅の中で、二人は数多くの人たちとの対話を重ねました。ひとりの生活困窮者の話をつぶさに聞いていけば、ほとんどの場合、その人が抱える問題は今の日本社会が抱える問題とパラレルであることがわかってきます。また、支援者の話をつぶさに聞いていけば、その人が抱える苦悩は日本社会の問題解決力の欠如とパラレルであることもわかってきます。その意味で、貧困について考えることは、社会のあり方について考えることにつながっています。
 4日間の旅の途上と東京での再会の場で、二人は「人と社会が輝きを取り戻すための条件」について、とことん語り合うことになりました。本書で繰り広げられる二人の刺激的な対論が、皆さんがこれからの日本社会のあり方について考える上で、大きな一助となれば幸いです。
(NHK出版 伊藤 周一朗)

目次

I パーソナル・サポートの現場へ in 釧路
II 自己責任論は、なぜおかしいのか? in 豊中
III 壁を意識化する in 沖縄
IV 貧困と日本社会、そして民主主義について考える in 東京

商品情報

発売日
2012年10月10日
価格
定価:814円(本体740円)
判型
新書判
ページ数
208ページ
商品コード
0088390
Cコード
C0236(社会)
ISBN
978-4-14-088390-7