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NHK出版新書 580

自閉症という知性  

[著] 池上 英子

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定価:929円(本体860円)

送料 120円

発売日 2019年03月11日

商品紹介

「見え方・感じ方のマイノリティ」が、この世界を豊かにしてくれる──。

他者とうまくコミュニケーションできない自閉症当事者は、本当に「かわいそうな存在」なのか? 仮想世界でDJとして活躍するアメリカ人男性、マンガを描くことで自己理解を深める日本人女性など、世界の「見え方・感じ方」が異なる四人の自閉症当事者を訪ね、「症状」という視点からは理解できない、驚きの知性を明らかにする。ニューヨーク在住の社会学者による、瞠目の書!

神経構造の多様性(ニューロ・ダイバーシティ)から私たちの世界を捉えなおす

私は、自閉圏の人々の知性のあり方を単に医療・福祉の次元のみで考えることを、ほとんど「もったいない」と感じるようになった。(中略)インテリジェンスの形が多数派とは違うものの、それぞれに個性的で内面に豊かな世界を抱えている人々がいる。その事実を認識することは、社会全体にとってプラスになると思うからだ。
──本書第6章「インテリジェンスの多様性を求めて」より

目次

    プロローグ
    多様性の街・ニューヨークから/「絵で考える」学生との出会い
    非定型=マイナスではない/いかにして当事者の世界観に迫るか
    「知性」としての自閉症をさぐる旅

第1章 仮想世界で輝く才能──ラレさんの場合??
    寡黙で謎めいた人物/自閉症当事者たちの会合
    仮想空間でオープン・ダイアローグ/他者と共感する自閉症アバターたち
    ラレはいったい何者なのか?/アリスの世界をのぞき込む
    ラレが使い分ける複数の分身/仮想世界こそがリアル?
    「映像」という言語/ラレが作った王国へ
    危険と遊び心に満ちたビックリハウス/「無自覚に見る」ことの限界
    時間や空間は一つしかないのか?/「予期できない」という不安
    言葉で世界を語ることの限界/ラレの創造性の秘密
    自由を構成する三つの要素

第2章 創造性の秘密をさぐる──ラレさんの場合??
    「デジタル・エスノグラフィー」という方法/ラレとの交渉
    ワイオミングという土地/格差の拡大が進む街で
    待望の出会い/ラレさんが感じる困難
    スーパーマーケットの深夜勤務へ/リアル世界で制限される自由
    視覚優位を活かした商品管理/ラレさんにとっての「リアル」
    自分らしくいるために/丘の上での対話
    瞑想との共通点/エミリー・ディキンソンの言葉
    リアルと仮想空間を往還する生き方/「症状」の視点で人は理解できない

第3章 自閉症こそが私の個性──コラさんの場合
    言語能力の高い自閉症当事者/「社会が望む私」に対する違和感
    行動の「外見」だけを矯正する無意味さ/「アイ・アム・オーティスティック」の思想
    認知特性が発達する順番/「個性」としての自閉症
    「言葉の遅れ」と発達障害/「高機能」は自閉症を代表できないのか?
    自分が制御できなくなる瞬間/テクノロジーの力でパニックを予防する
    「社会の期待」と「自身の健康」のはざまで/リアル社会のコラを訪ねる
    人に誤解されがちな身体表現/感じること、理解すること、表現すること
    動物に対するシンパシー/どんなときにメルトダウンが起きるか
    ポケットだらけの「防護服」/非定型者のためのテクノロジー
    出来たてで湯気の立った思考

第4章 マンガを描くことで深める自己理解──葉山爽子さんの場合
    自閉的世界をマンガで表現する女性/「わたしが感じる世界はすべて間違っている」
    自閉症的世界が懐かしい/他者と交われない悲しみ
    リアルの葉山さんに会いに行く/「空気を読む」ことの困難
    大学在学中に診断されるまで/パニックを招く出来事
    ビックリハウスのような現実/「予測」というコミュニケーションの潤滑油
    猫の粘土か、粘土の猫か/偏りが特性として活きる
    自分と他者の境界がつきにくくなる/「日付のない写真」のような記憶
    「マンガを描く」というセラピー/時間の波の渚で
    「をかし」は美しい/美しいものとは一体化する
    価値観のバリアフリー

第5章 「うわわオバケ」が開いた世界──高橋紗都さんの場合
    ギターを手にした白雪姫/「うわわオバケ」の発見
    自分を理解するきっかけ/「目を見て話せ」が難しい理由
    家族で「うわわオバケ」を研究する/周囲がはぐくむ当事者の自己肯定感
    往復書簡を経てからの出会い/明朝体は大の苦手?
    知能ってなんだ?/知能検査の尺度
    たんぽぽの綿毛のように広がる音/音のソムリエとその自省的知性
    抹茶の泡に宿る虹色の景色/感覚と感覚がつながる
    共感覚とは何か/自閉症と共感覚
    紗都さんの自己省察/ギターの音に色がつく
    共感覚と芸術

第6章 インテリジェンスの多様性を求めて
    なぜ自閉症的「知性」を問題にするのか/「視覚優位」という特性
    私が出会った当事者たち/世界の見え方は一つではない
    マインドフルネス・ブームの背景/宮沢賢治と共感覚
    「見えるもの」と「見えないもの」/リアルと仮想を分けることの無意味さ
    「森の生活」と非定型インテリジェンス/ソローはなぜ森にこもったのか
    自閉症的知性が世界を変えた/日本中世に現れた天才・明恵
    境界の垣根を軽く超えてしまう感性/夢という仮想空間
    誰にでも現れうる特殊な認知特性/非定型の世界を訪ねるアリス
    「慣れ」が生む無知

    おわりに

商品情報

発売日
2019年03月11日
価格
定価:929円(本体860円)
判型
新書判
ページ数
296ページ
商品コード
0088580
Cコード
C0236(社会)
ISBN
978-4-14-088580-2

購入のご案内

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自閉症という知性

定価:929円(本体860円)

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発売日 2019年03月11日

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