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8050問題の深層

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NHK出版新書 596

8050問題の深層 「限界家族」をどう救うか

[著] 川北 稔

発売日 2019年08月30日

新書

在庫あり

定価 880円(本体800円)

送料 110円

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商品紹介

他人事ではない、「親子共倒れ」社会の現実

長期・高年齢ひきこもり──「8050問題」に大きな注目が集まるいま、長く社会的孤立を研究してきた専門家が、全国規模の調査・リポートをもとに問題の本質を明らかにする。同時に、親子共倒れから脱する具体的方策を提言する。

目次

    はじめに

    社会に衝撃を与えた2つの事件/明らかになった中高年ひきこもりの実態
    高齢化・未婚化と「8050」家族/社会学と支援現場の対話を通じてみるひきこもり問題
    8050問題をどう乗り越えるのか

第一章 終わらない子育て
    家庭に閉じ込められるひきこもり問題
    ひきこもりとは
    100万人を超えたひきこもり人口
    ひきこもり状態の多様化
    きっかけと期間
    職業歴や家族構成
    ひきこもりの背景
    ひきこもりが始まったとき
    事例1‒① 母親の発言に傷つく娘/過去の子育てを悔やむ
    事例1‒② 就職活動に失敗した息子/発達障害と診断されて
    ひきこもりの解決から遠ざかる親の心理
    家族会の調査
    硬直化する親子関係
    子どもの暴言・暴力に苦しむ親
    親の恥意識
    支援窓口が抱える問題
    支援窓口での苦い経験
    自分の死後の子どもの生活を考える
    親は何歳まで親であるべきなのか
    終わらない子育てのゆくえ

第二章 ひろがる社会的孤立と8050問題
    介護の導入をきっかけに孤立した人をみつける
    二重の孤立をもたらすひきこもりと介護拒否
    高齢者の相談センターの8割が「無職の子ども」に対応
    事例2‒① 介護をきっかけに生まれた外部との接点
    事例2‒② 親子双方が支援を拒否
    外部介入を難しくする背景
    ひきこもりか否かの線引きの難しさ
    「孤立予備軍」の親子たち
    生涯未婚率の上昇と親との同居
    親子共倒れを招く経済的要因
    団塊ジュニア世代と非労働力人口比率
    社会的孤立は他人事ではない
    親子共倒れが招いた遺体遺棄事件
    孤立した親子を発見する地域の役割
    対象を問わない支援窓口
    支援窓口を訪れた年老いた母親
    支援窓口が対応したひきこもり事例
    ひきこもり相談の段階を過ぎた家族
    事例2‒③ 必要とされる地道な関係づくり
    事例2‒④ 「生活保護を受けるくらいなら死ぬ」
    事例2‒⑤ 時機を逸した支援
    取り残された本人への支援
    プライバシーと支援介入
    支援窓口の担当者が感じる困難
    「本人や家族が問題を感じていない」
    ひきこもり・8050支援はどうあるべきか

第三章 ひきこもり支援の糸口
    無業者やひきこもる人への支援の展開
    代表的な相談先
    事例3‒① 短期解決を焦る両親に窓口が助言
    段階的な支援の仕組み
    事例3‒② 居場所型支援で同世代とのつながりを回復
    事例3‒③ 就労支援で自分の得意不得意を知る
    事例3‒④ 医療の助けを借りて心身の安定を取り戻す
    障害者向けの制度やサービス
    支援体制の限界~[1]年齢による「切れ目」と「壁」
    支援体制の限界~[2]就労支援の狭き門
    支援体制の限界~[3]こころの健康相談への抵抗感
    支援体制の限界~[4]家族の疲弊
    いまの制度では避けられない支援の途絶
    事例3‒⑤ 家族からの情報をもとにアプローチ
    情報や選択肢を提供する必要性
    本人が支援を受けるチャンスをひろげるには
    従来の枠を超えた支援の試み~[1]就労支援
     【1】兵庫県芦屋市の例
     【2】大阪府豊中市の例
     【3】北海道岩見沢市の例
    従来の枠を超えた支援の試み~[2]生活支援
    関係構築・見守り・介入
    多角的な支援のための密接な支援者間連携
    事例3‒⑥ 動物病院に同行
    事例3‒⑦ 食料支援をきっかけに
    生活上の困りごとを拾い上げる支援
    「受援力」とは
    受援力を高めるには
    フォーマルな支援とインフォーマルな支援の組み合わせ
    支援事例[1]・支援事例[2](NPO法人オレンジの会・山田孝介)

第四章 限界家族をどう救うか
    他人に迷惑をかけたくない
    縮小し、脆弱化する家族
    高まる家族への期待
    子ども重視の家族主義
    長期化する親子関係
    子離れ・親離れのタイミングはいつなのか
    隠れた貧困
    子どもに迷惑をかけたくないが世話は焼く
    なぜ家族は閉ざされるのか
    子育てに専念する社会の始まり
    平成の家族が直面した矛盾
    従来の支援の枠組みが直面した限界
    「リカバリー」という考え方
    家族への包括的支援とは
    包括的な情報収集で個人単位のニーズを知る
    ひきこもる本人の自由と責任
    個人単位の自立をどう受け入れていくか
    家族による見守りの「限界」はどこにあるのか
    限界家族をどう救うか
    「親子共依存」を超えていくために
    支援事例[3]・支援事例[4](NPO法人オレンジの会・山田孝介)

    おわりに
    社会的孤立はすぐそこに/知られざる8050問題の実相

    おもな参考文献

商品情報

発売日
2019年08月30日
価格
定価:880円(本体800円)
判型
新書判
ページ数
216ページ
商品コード
0088596
Cコード
C0236(社会)
ISBN
978-4-14-088596-3