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AI以後

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NHK出版新書 603

AI以後 変貌するテクノロジーの危機と希望

[編著] 丸山 俊一 [編著] NHK取材班

発売日 2019年10月10日

新書

在庫あり

定価 880円(本体800円)

送料 110円

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商品紹介

「人間vs.AI」を超えた、世界の知性の最先端ビジョン!

急速に進化し続ける人工知能は今後どうなり、私たち人間や社会はそれにどう影響されるのか? A I万能論や脅威論を超えた先にある、テクノロジーの真のリスクと可能性とは? 物理学、哲学など研究分野の異なる4人の世界的知性が見据える最先端のビジョンを通して、来るべき人類の未来とその対峙法をさぐる。

「人間vs.AI」を超えた、時代の半歩先を思考せよ。万能論や脅威論を超え、フラットに現状を見つめることで見えてくる、テクノロジーの真のリスクと可能性。人類は、そして世界はこれからどうなるか!?

AGI(汎用人工知能)が誕生したら、私たちの生活は一変するでしょう。「いつの世になっても機械より人間のほうが上手くできる仕事はなくならない」と言っている人々は、単純に「AGIは実現しない」と信じているに過ぎません。
──マックス・テグマーク

AIは格差を拡大させる可能性があります。開発の現状を見れば、その可能性は高いと言わざるを得ないでしょう。そこで大きな問いが生じます。皆の利益となるようなAIの使い方はないのでしょうか。あるなら、どういう使い方でしょうか。
──ウェンデル・ウォラック

AIが自律性を持てば、私たちに隠しごとをするようになるでしょう。意識を持ったAIが非常に率直で、誠実で、全く裏表のないものになることは期待できません。
──ダニエル・デネット

AIはすでに創造的になっています。彼らに創造性はないという考えは完全に間違いです。ポイントは、彼らの創造性は人間のそれとは違うということです。それが彼らのメリットです。
──ケヴィン・ケリー

目次

    はじめに

第1章 意識 AIはどこまで信頼できるか
    ──マックス・テグマーク
    人間を超える知能の開発は可能か?
    宇宙物理学者にとって知能とは
    「理解可能」なAIの条件
    「失敗から学ぶ」では済まないAIの安全性研究
    安全で有益な知能は開発できるか──「アシロマAI原則」
    意識とはどのような「情報処理」か
    意識を持つAIと持たないAIを作り分けるべき
    人生の意味や目的はどのように得られるのか
    AIの「心」の設計には自由度がある
    意識の研究がついに科学的に検証可能なものになる?
    超知能が実現した未来の人間の役割
    AI以後に生まれる経済モデル
    AIがゼロサムゲームや格差社会を解消する?
    超知能に目標を理解させるには

第2章 倫理 AIに正義は決められるか
    ──ウェンデル・ウォラック
    世界放浪の末にAIの世界へ
    AIがもたらす破壊的なリスクは避けられるか
    AIが貧富の差を拡大させる?
    60s「政治の季節」の歴史から学ぶ倫理
    機械に「道徳」は実装できるか
    AIも道徳を学ばなければならない
    AIは「不完全な鏡」である
    すべては啓蒙思想から始まった
    「人類の将来を握るテクノロジーが運転席に着いた」
    「感情」という残された課題
    AIに意識=自己認識は組み込めるか
    そもそも人間は知性を定義できるのか
    人間とAIの三つの決定的な違い
    ロボットに心のケアを期待するとき
    AIの出現が私たちに自身の価値観を問いなおさせる
    AIに責任ある行為を任せてよいのか?
    機械と人間が連携するときの倫理的ジレンマ

第3章 自律 AIが「心」を持つと何が起きるか
    ──ダニエル・デネット
    AIは“心を持たない”知的ツールであるべき
    「自律性」を持つということは隠し事をするということ
    AIは「AIとしての意識」を持てるが……
    「意味」を理解できないAIは人間のようになれるか
    漸進性という概念の重要性 
    AIも「直感」を持てる
    信用は遺伝ではなく文化の一部
    AIが人間より賢くなることの代償
    「進化は“あなた自身が考えるあなた”より賢い」
    「ミーム」による進化は止まらない
    ソフトもDNAもコピーされていくことが本質
    ソフトウェアはDNAと同じように永遠になる?
    チューリングのコンピュータ理論とダーウィンの進化論が重なるとき
    人間の創造性の源泉とは
    AIは主体性を持たずとも世論を操作しうる

第4章 進化 AIで人間は何者になれるか
    ──ケヴィン・ケリー
    これから起きる二度目の産業革命
    AIは「命の延長」であり、自ら創造するシステムだ
    人間の知性も一つの類型でしかない
    AIで人間の性質も変わる?
    AIは私たちの倫理観の不完全性を映し出す
    テクノロジーの多様性が多くの選択肢を与える
    私たちは何者になりたいのか
    補うだけでなく開発され手に入る新しい五感
    テクノロジーが私たちの食も変えていく
    AIには人間と異なる創造性がある
    XAI──AIに意識が生まれるとき
    異質なものと出合う衝撃は何をもたらすか
    人間は何者になることができるのか? が究極の問いになる

終章 「逆転の発想」がもたらす視界(丸山俊一)
    常識か呪縛か? AIが私たちに認識の転換を迫る
    AIとは何か? ──情報処理の能力で人間に並ぶ機械
    AIはいかに進化する? ──「意識」から「自律性」へ
    AIを生むに到る原点「啓蒙思想」の功罪
    AIは近代主義を越える幸福の形を私たちに迫る
    AIの自律性をどう考えるか
    脳と心の二元論を越えて
    「理解力なき有能性」というパラドックス
    未来を想像してしまうことの功罪
    連続性ある「意識」はいつの間にか独り歩きする
    脳による設計だけでは「適応」できない社会の到来
    AIがもたらす真の「多様性」「寛容性」とは?
    他者性と対話する感性の時代へ
    AIが生命的な衝動を持つとき
    「漸進性」──少しずつ、手探りで深まる理解

    あとがきにかえて──再び「常識」か? 「呪縛」か? 既に始まっているAI以後

商品情報

発売日
2019年10月10日
価格
定価:880円(本体800円)
判型
新書判
ページ数
208ページ
商品コード
0088603
Cコード
C0236(社会)
ISBN
978-4-14-088603-8