マイコンテンツや、お客様情報・注文履歴を確認できます。
閉じる

本当は危ない『論語』

閉じる

電子版

NHK出版新書

本当は危ない『論語』

[著] 加藤徹

配信開始 2013年08月20日

電子書籍

ストアにより価格が異なります

商品紹介

世界で最も有名で、最も過激な古典を読み解く

『論語』はただのお説教本ではない。常識的な人生訓と過激な思想とが表裏一体となった、おそるべき書物である。その激しさは中国の歴史を支配し、日本の幕末に革命をもたらした――『論語』及び孔子にまつわる基本知識を踏まえながら、先入観なしに精読することで、優れた古典というだけではおさまりきらない、多面的で“危ない古典”『論語』の真髄を解き明かす。

優れた古典というのはみなそうであるが、『論語』は特に、様々な読みかたが可能な多面的な書物である。東洋の英知が結集された一字一句おろそかにできない聖典と読むことも、また、いざという時に役に立つ人生訓がちりばめられた実用書と読むことも、あるいは、理想主義的な空理空論だらけの非実用書とも読める、懐の深さがある。本書は、そのなかでも、虚心坦懐に『論語』を読んでみると、人や社会を激しく揺さぶり、時代に革命をもたらすようなデンジャラスな側面がよくよく見えてくるということを啓発するものである。著者は加藤徹先生。数年前にNHKの「カンゴロンゴ」という番組で様々な「お言葉」を解説する教授役として出演されたので、ご存知の人もいるかと思うが、その役柄そのままの博学強記の中国文学者である。その加藤教授が、『論語』という書物のそもそもの成り立ちから説き起こし、約2500年前に生きた謎多き孔子の人物像をあぶり出しながら、『論語』の精読のしかたを伝授する。そこで特に目から鱗なのは、『論語』という書物を編纂した人たち(孔子の孫で弟子世代)は、どうやら一流の学者たちではなく、時にその筆力や編集力不足が露呈するという事実である。しかし、その近代的な意味でのエディターシップの欠如ゆえに、『論語』はその過激な面を残し、素朴な力強さと多様性を保持しているというのである。さらに、最終章では、古代から現代に至る『論語』と日本人の関わりを辿っていく。『論語』の過激な力を薄めて時代の安定に利用しようとした徳川家康、そして、その過激な力をそのまま受け止めて時代に革命をもたらした吉田松陰、西郷隆盛……『論語』が日本人に与えたものの大きさを思い知るところである。本書は、『論語』関連書を読み尽くした上級者も、これから『論語』に挑もうとする入門者もともに満足させる一冊であることを、自信をもって保障する。 (NHK出版 高井健太郎)

目次

第1章 『論語』誕生
第2章 孔子の謎
第3章 危うい『論語』の読みかた
第4章 革命の書『論語』と日本人

商品情報

配信開始
2013年08月20日
価格
ストアによって異なります
データ形式
epub/xmdf
JP-eコード
14088341000000000007