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標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

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電子版

NHK出版新書

標高8000メートルを生き抜く 登山の哲学

[著] 竹内洋岳

配信開始 2013年11月20日

電子書籍

ストアにより価格が異なります

商品紹介

歩いて宇宙に近い場所へ――極限に挑むプロ登山家、初の著作!

二度も死にかけた男が、それでも挑戦を続けられるのは何故か? 超高所で生死を分ける「想像」の力とは? 地球上に存在する8000m峰全14座に登頂し、日本人初の“14サミッター”となった著者が、病弱だった少年時代からの歩みを辿りながら、難局を乗り越えるための哲学を明かす。読むだけで息が苦しくなるような迫真のドキュメント!

 細身のジャケットに白いパンツ、首には縦ストライプのストール。はじめて竹内さんにお会いしたとき、その登山家らしくない風貌に驚かされました。いやいや、“登山家らしさ”なんて、関東近郊の山でハイキングするくらいの私が持っていた、馬鹿馬鹿しいイメージにすぎません。ただ、目の前に現れた長身痩躯の男性が、ヒマラヤの8000m峰に次々と登頂する世界的な登山家だとは、にわかには信じがたかったのです。
 竹内さんはさらりと言います。高所登山は“想像のスポーツ”だから、誰でもやってみることができますよ、と。しかし、標高8000mといえば、酸素や気圧は平地の3分の1、平均気温は-35℃とも言われる極限の世界。雪崩に巻き込まれる危険もあり、実際に、竹内さんも07年の雪崩で片肺破裂や腰椎骨折の重傷を負っています。にもかかわらず、“誰にでもできる”と言えてしまうのは何故でしょうか? その謎解きをするかのように、本書では竹内流の思考法が披瀝されます。
 たとえば、「経験は並べるもの」という考え方。私たちはよく「経験を重ねる」と言いますが、それこそが命の危険に繋がるのだそうです。たしかに、経験を重ねることで、ゼロから始めていたことを10から始められるかもしれない。だが、その10の部分は“想像”しなくなってしまう……。「初心忘るべからず」ではありませんが、竹内さんが8000m峰14座すべてに登頂できた理由のひとつを垣間見ました。
 本書では、満足に学校へ通えなかったという病弱の少年時代から、日本人初の“14サミッター”になるまでの歩みをたどりながら、難局を乗り越える哲学を明かしていきます。その道のりは、文字どおり“山あり谷あり”。普段は山に登らない人でも満足できる、息もつかせぬドキュメントになりました。ぜひご一読ください!
(NHK出版 粕谷昭大)

目次

プロローグ ――大雪崩の記憶
第一章 もっとも宇宙に近い場所
第二章 組織で登る8000メートル
第三章 決意と覚悟
第四章 新しい自分を生きる
第五章 14サミッターになった日
第六章 危険を回避する想像力
エピローグ

商品情報

配信開始
2013年11月20日
価格
ストアによって異なります
データ形式
epub/xmdf
JP-eコード
1408840701000000000V