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スポーツ・インテリジェンス オリンピックの勝敗は情報戦で決まる

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電子版

NHK出版新書

スポーツ・インテリジェンス オリンピックの勝敗は情報戦で決まる

[著] 和久貴洋

配信開始 2013年11月20日

電子書籍

ストアにより価格が異なります

商品紹介

華々しい舞台の裏側で何が起きているのか!?

スポーツ・インテリジェンスとは何か。それはオリンピックをはじめとする国際競技で勝ち抜くための「情報戦略」である。コンマ数秒の差を争う決勝戦。最後にその明暗をわけるものこそ「情報」にほかならない。相手選手やチーム、試合環境、使用器具等を徹底的に調べ上げ、国家を動かし中・長期スポーツ戦略を策定する。その最前線で長年活躍してきた著者が、知られざる実態を明らかにするとともに、さまざまなレベルでの「競争」が熾烈化する現代社会における情報との向き合い方を記す。

 「スポーツ・インテリジェンス」という言葉を聞いても、多くの人はなかなかピンと来ないかもしれません。簡単に言うと、これはオリンピックのような国際的な競技大会で勝つための情報戦略のことです。
 例えば、「マネーボール」というメジャーリーグの貧乏球団が統計学を駆使してお金を使わずに強豪チームを作りあげる映画が少し前に話題になりましたが、じつはこれよりもう一歩も二歩も進んだことが、現にトップスポーツの世界では行われています。本書では、その知られざる実態を最前線で活躍している著者に書いていただきました。
 一つ紹介しましょう。ちょうどこの原稿を書いているのは、2020年オリンピックの開催地が決まる一週間ほど前です。東京でオリンピックが開催されることの賛否については聞きますが、それにも関わらず、なぜ行政は招致に力を入れているのでしょうか。もちろん経済効果は大きな理由でしょう。しかし、それだけではありません。
 説明するために、日本がこれまでのオリンピックで一番金メダルを取ることができた大会を思い出してみてください。じつは1964年の東京開催まで遡ります。なんと世界第3位のメダル数を獲得しています。
 この背景には、ホームアドバンテージが得られたことももちろんありますが、なにより自国開催をきっかけにスポーツの制度改革が行われ、選手らの大幅なレベルアップが図られたということのほうが大きい。だからこそ、今回も国を挙げてオリンピックを招致しようとしているわけです。実際、著者が過去それぞれの国で行われてきた大会を分析したところ、自国でオリンピックが開催されるかどうかで、結果として30パーセント以上もメダル数が変わってくるのだそうです。
 現在のオリンピックは国同士の威信をかけた戦いの舞台となっています。各国がどのような戦略で、どういう風にオリンピックを戦おうとしているのか。
 その裏側がわかれば、もっと深く楽しめるようになること請け合いです。
(NHK出版 山北健司)

目次

第一章 進化するトップスポーツの世界
第二章 スポーツ・インテリジェンスとは何か
第三章 オリンピックの舞台裏で何が行われているか
第四章 戦う選手団「チームジャパン」を作る
第五章 マルチサポート・ハウスをめぐる決断
終  章 スポーツ・インテリジェンスに終わりはない

商品情報

配信開始
2013年11月20日
価格
ストアによって異なります
データ形式
epub/xmdf
JP-eコード
1408841501000000000t