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保守とは何だろうか

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電子版

NHK出版新書

保守とは何だろうか

[著] 中野剛志

配信開始 2014年08月20日

電子書籍

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商品紹介

安倍政権へ緊急提言、これが「国のかたち」の作り方だ!

安全保障問題から憲法改正問題まで。現政権が提唱する方向は、はたして保守本流か否かという議論が沸き起こる。今ほど保守のありかたが問われている時はないだろう。では、真の保守精神は危機の時代にどう対峙するべきか?十九世紀イギリスの“天才”保守主義者コールリッジの思索を導きに、経済、金融から財政、教育にいたる「国のかたち」の作り方を明快に説く。ステレオタイプな保守像を覆す待望の著!

 安全保障問題、成長戦略、そして憲法改正問題。現政権が提唱する方向性について、はたして保守本流か否かという議論が沸き起こる。いまほど保守のありかたが問われている時はないだろう。では、「ほんとうの保守」とは何なのか。真の保守精神は危機の時代にどう対峙するべきか。本書では、それを五つのポイントに即して見ていく。
 一つめは「財政」。デフレや政府の累積債務という問題に、保守はどう向き合うべきか。二つめは「金融」。金融市場の不安定化がもたらす弊害に、保守ならばどのような処方箋を提示するべきか。三つめは「社会」。貧困や失業の増大など、市場経済による社会の破壊にどう抗するべきか。四つめは「科学」。真の保守が描く「知の見取り図」とはどのようなものか。そして最後は「国家」。保守のナショナリズムとは何なのか。
 以上の問いを考えるうえで、著者が導き手として選んだのは、サミュエル・テーラー・コールリッジ。一八世紀後半から一九世紀にかけて活躍した、イギリスのロマン派を代表する詩人・批評家として知られている。本書では、政治・経済を論じた保守主義者としての側面に光をあて、彼の思索をとおして現下日本の諸問題への処方箋を、そして真の保守がもつ思想の力を明らかにする。
 二〇〇年前のイギリスを生きたコールリッジを保守思想の代表として掲げることに、戸惑う人もいるかもしれない。しかし本書を読み進めれば、彼が驚くべき先見の明をもって現在の危機を予見していたことがわかるだろう。そして現在の自称「保守」が、いかに本来の保守精神から逸脱しているかも。
 本書は、二〇〇年の時を超えて真の保守精神をよみがえらせる試みだ。ステレオタイプな保守像を覆す著者渾身の書下ろし。
(NHK出版 大場旦)

目次

序章 迷走する「保守」
第1章 財政―なぜ保守は積極財政を支持するのか
第2章 金融―「過剰な営利精神」を抑制せよ
第3章 社会―「改革」はどのように行うべきか
第4章 科学―保守が描いた「知の方法論」
第5章 国家―保守のナショナリズムとは何か

商品情報

配信開始
2014年08月20日
価格
ストアによって異なります
データ形式
epub/xmdf
JP-eコード
1408841801000000000l