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ルポ 電王戦 人間 vs. コンピュータの真実

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電子版

NHK出版新書

ルポ 電王戦 人間 vs. コンピュータの真実

[著] 松本博文

配信開始 2014年07月25日

電子書籍

ストアにより価格が異なります

商品紹介

なぜプロ棋士は敗れたのか?

プロ将棋棋士とコンピュータが真剣勝負を繰り広げる電王戦シリーズ。今年おこなわれた第3回大会は、プロ棋士側の1勝4敗に終わった。かつてはルールすら守れなかったコンピュータは、いかにしてプロ棋士を凌駕したのか? そして、現役のトップ棋士たちはこの結果に何を思うのか――? コンピュータ将棋に精通する著者が、丹念な取材のもとに書き下ろす迫真のルポルタージュ。

 著者の松本博文さんに執筆依頼をした際、真っ先にお願いしたことがあります。それは、将棋の本には必須とも言える「局面図」(盤上の駒の配置などを示す図)を使わずに一冊書きあげてください、ということでした。
 将棋の戦いの様子を伝えるのに局面図を使わないというのは、ある意味無茶なのかもしれません。しかし、私にもそれなりの狙いがありました。プロ棋士とコンピュータの真剣勝負である電王戦は、戦術や戦局の推移を解説するのではなく、戦いに至る盤外のドラマを中心にして描いたほうが、圧倒的に面白いと思ったのです。ならば局面図は不要だろう、と。
 優れた知性の象徴でもあるプロ棋士たちは、どのような覚悟で戦いに臨むのか。対するプログラマたちは、いかに弱小ソフトを育て上げてきたのか。そして、勝敗の先には何が待っているのか。こうした一人一人の人間ドラマにこそ、電王戦の真価があるのだと思います。ドワンゴの川上会長が評したように、電王戦は「21世紀の文学」と言って差し支えない奥行きを持っています。本書は、その魅力を十二分に引き出す一冊であると確信しています。
 一読するとわかるように、本書には、局面図がいっさい入っていなければ、符号の羅列(▲7六歩、△8四歩……と続く「あれ」です)もありません。将棋のルールをほとんど知らなくても読み通すことができ、それでいて読み応え十分の本になったのは、著者の優れた力量の賜物です。
 熱心な将棋ファンはもとより、近年急増している「観る将」の方、さらには人間と機械の頭脳勝負というテーマそのものに惹かれる方、みなさまに自信を持ってお薦めする一冊です。ぜひお手に取ってご覧ください。
(NHK出版 粕谷昭大)

目次

第一章 開発者たちの描いた夢
第二章 プロ棋士挑戦への道――電王戦前夜
第三章 老棋士の奇策――第一回電王戦
第四章 プロ棋士が敗れた日――第二回電王戦
第五章 リターンマッチ――第三回電王戦(1)
第六章 決着――第三回電王戦(2)

商品情報

配信開始
2014年07月25日
価格
ストアによって異なります
データ形式
epub/xmdf
JP-eコード
14088436010000000006