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<眠り>をめぐるミステリー

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NHK出版新書 372

<眠り>をめぐるミステリー 睡眠の不思議から脳を読み解く

[著] 櫻井武

発売日 2012年02月10日

新書

品切れ

定価 858円(本体780円)

送料 110円

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商品紹介

人は眠りながら絵を描き、殺人を犯す!?

現代人がおろそかにしがちな<睡眠>。日本では5人に1人がなんらかの問題を抱えているとされている。そもそも、人はなぜ眠らなければならないのか。そのとき脳では何が起きているのか。本書は、まったく眠ることが出来なくなる不眠病や、眠りながら複雑怪奇な行動をする夢遊病など、眠りにまつわる不思議な生理現象や症例を通して、最新の脳科学の知見から、我々が生きる上で不可欠な<睡眠>の謎を解き明かす。

 自分自身、ご多分にもれず年齢とともに「眠りの質」の低下を感じている今日このごろ。眠りが浅いのに朝早く眼が覚めてしまう。目覚めの爽快感がなかなか味わえない……そんなとき出会ったのが著者の前著『睡眠の科学』(講談社ブルーバックス 2010年刊)。そもそも人はなぜ眠たくなるのか。それは脳のどのような機能によって起こるのか。眠りながら見る「夢」とは何であるのか。いまだ解明できないことも多い「睡眠」について、いま科学でわかっていることのギリギリのところを(ご自身の仮説を含め)解説されたこの本は、まさに「目から鱗」の一冊でありました。
 その人類にとって永遠ともいえるテーマを引き継いだ本書『〈眠り〉をめぐるミステリー』は、書名にも表されているように、睡眠にまつわる不思議な現象や、恐るべき症例などを通して、睡眠(ノンレム睡眠、レム睡眠の二つがあります)⇔覚醒のメカニズムや「夢」の意味、そこからわかる脳の機能について、より分かりやすく具体的に解説しています。例えば、睡眠中に“無意識”に複雑怪奇な行動をとってしまう「ノンレムパラソムニア」(いわゆる「夢遊病」。その摩訶不思議な事例は是非本書でご確認ください)。また、例えば、夢の中の行動が現実になってしまう(喧嘩をしている夢を見ると、隣で寝ている人を殴ってしまうなど)「レム睡眠行動障害」。こうした事例や症例は、極端であればあるほど、睡眠⇔覚醒のメカニズムや脳の機能を知るに格好のものとなります。
 本書の編集担当をしてつくづく感じたのは、人類が獲得したこの睡眠というシステムは奇跡的によく出来ているなあということと、睡眠は生きる上で本当に大切なんだなあということでした。本書の中でも紹介されているように、現代日本人の5人に1人はなんらかの睡眠の問題を抱えているといわれています。ナポレオンやエジソンは「3時間しか眠らなくて大丈夫」と威張っていたようですが、おそらく部下との打ち合わせ中などに考えているふりをして小まめに睡眠をとっていたに違いありません。本書は、不眠症などの治療にはストレートに結びつきませんが、「眠るが勝ち」という真理を知るにも最適な一冊でもあると思っています。是非一読ください。
NHK出版 高井健太郎)

目次

第1章 眠れない恐怖――致死性家族性不眠症(FFI)
第2章 睡眠中に“活動”する人々――ノンレムパラソムニア
第3章 夢と狂気
第4章 謎の睡眠病――ナルコレプシー
第5章 夢か現実か!?――レム睡眠行動障害
第6章 創作に見る<眠り>の謎

商品情報

発売日
2012年02月10日
価格
定価:858円(本体780円)
判型
新書判
ページ数
232ページ
商品コード
0088372
Cコード
C0240(自然科学総記)
ISBN
978-4-14-088372-3