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「売り言葉」と「買い言葉」

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NHK出版新書 412

「売り言葉」と「買い言葉」 心を動かすコピーの発想

[著] 岡本欣也

発売日 2013年07月10日

新書

在庫あり

定価 814円(本体740円)

送料 110円

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商品紹介

伝えるだけでは不十分!

言葉を相手に「伝える」ことと、言葉で相手の心を「動かす」ことは違う。コピーの名作を例にあげながら、売り手目線の「売り言葉」と、買い手目線の「買い言葉」という独自の整理で、人の心をとらえて、行動へと結びつける言葉について解説する。コピーライターならではの視点から日本語のダイナミズムを解き明かすとともに、広告の発想に迫る一冊。

 言葉を相手に「伝える」ことと、言葉で相手を「動かす」ことはまったく別のことなのではないか。これは、私が本書を最初に企画したときに考えていたことです。
 世の中に「伝え方」の本はたくさんあります。しかし、いくら伝え方が上手になったとしても、それで人が動いてくれるかは別問題。「じゃあ何が参考になるだろうか」と考えて、思い浮かんだのが広告の言葉でした。本書の著者である岡本欣也さんはJT(「大人たばこ養成講座」)や江崎グリコ(オトナグリコ)、ホンダなど、さまざまな企業の広告を手掛ける人気コピーライターです。ぜひ人を動かすことに長けた、広告の言葉の秘密を教えてもらいたいと思い、お願いすることにしました。
 一方で、岡本さん自身も「売り言葉」と「買い言葉」という独自の切り口でコピーを整理しているところでした。「売り言葉」とは売り手目線の言葉で、「買い言葉」とは買い手目線の言葉のこと。例えば、「買い言葉」として紹介しているご自身のコピーに「たばこを持つ手は、子供の顔の高さだった。」というJTのマナー広告があります。マナー広告には「?しましょう」と主張を押しつけるタイプのコピーが多いのですが、このコピーではその内容をユーザーの視点から語ることでさり気なく共感を誘う工夫がされています。
 このように本書では、さまざまなコピーを「売り言葉」と「買い言葉」という観点から考察しています。そのそれぞれについての詳しい説明は省略しますが、私が特に印象的だったのは「人を動かすということは、相手の心を動かすことだ」という岡本さんの根っこにある考え方でした。
 広告の言葉の真髄が「心」を動かすことにある、と聞くときれいごとのように思われるかもしれません。しかし、本書を最後まで読んでいただけるとコピーライターの方々がどのようなことを考えながら言葉をつむいでいるか、よくわかると思います。
 テクニカルな部分はもちろんですが、このような「動かす言葉」の根底にある発想はどのような仕事している人にも通じるものではないでしょうか。
(NHK出版 山北健司)

目次

   序 伝えるのが苦手な僕らへ
第1章 広告コピーは「売り言葉」と「買い言葉」でできている
第2章 「売り言葉」を考える――振り向かせるための発想法
第3章 「買い言葉」を考える――共感を呼ぶための発想法
第4章 「売り言葉」と「買い言葉」のまとめ
第5章 人の心を動かす言葉

商品情報

発売日
2013年07月10日
価格
定価:814円(本体740円)
判型
新書判
ページ数
216ページ
商品コード
0088412
Cコード
C0295(日本文学評論 随筆 その他)
ISBN
978-4-14-088412-6