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転換期の日本へ

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NHK出版新書 423

転換期の日本へ 「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か

[著] ジョン・W・ダワー [著] ガバン・マコーマック [訳] 明田川融 [訳] 吉永ふさ子

発売日 2014年01月10日

新書

在庫あり

定価 946円(本体860円)

送料 110円

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商品紹介

世界的大家が見る、日本の過去・現在・未来

領土紛争、沖縄と基地、憲法改正、集団的自衛権、核と原発、歴史認識問題など、課題が山積するなか、東アジア情勢はいっそう緊迫度を増している。日本の選択はどこにあるのか?米国への「従属」を続けるのか、それともアジア中心の新たな安全保障体制を構築するのか。戦後日本を規定したサンフランシスコ体制の「負の遺産」を詳細に検討し、沖縄をはじめとする「辺境」の新たな可能性を見据えながら、取るべき方向性を提示する。世界的大家からの日本への提言!

 本書は、『敗北を抱きしめて』で戦後日本の復興を描いてピューリッツァー賞を受賞したアメリカ人の歴史家ジョン・W・ダワー氏と、日本のアメリカ追従を批判して著書『属国』で話題を呼んだオーストラリア人の歴史家ガバン・マコーマック氏の二人による日本への提言の書です。
 現在、領土問題、歴史認識、靖国神社参拝などをめぐって日本と中国・韓国の対立が激化しています。その他にも、基地、憲法改正、集団的自衛権、原発、TPPなどの問題が山積するなか、日本は今後どのような道を歩んでいくべきなのでしょうか。
 半世紀以上にわたって近現代日本を研究し続けてきた二人は、現在の日本が抱えている問題の根底は1951年に成立した講和条約によって生まれた「サンフランシスコ体制」にあると言います。この講和条約によって主権回復を成し遂げた日本は日米安保体制を受け入れ、その後60年にわたりアメリカと共に生きる道を選ぶことになりました。しかし代償として、領土問題や基地問題をはじめとした多くの「負の遺産」が未解決のまま残されてしまったというのです。
 はたして、これらの「負の遺産」をどう解決していくべきなのか。日本はこれまで同様にアメリカに頼ったままでいいのか。隣国である中国・韓国とどのような関係を築くべきなのか。本書では、こうした課題に迫るために、まずダワー氏が「サンフランシスコ体制」後の歴史について(第1章)、マコーマック氏が緊迫度を増す東シナ海地域と日本の現在について論じます(第2章)。そして最後に、領土、軍事、歴史認識、憲法、基地など、日本が抱える問題全般について二人で徹底的に語り合います(第3章)。
 共に歴史家として戦後日本の歩みに深い理解と共感を示し、同時に転換期を迎えた現在の日本に対して危惧の念を持っている世界的大家からのメッセージ。本書は、日本そしてアジア太平洋の未来を考えていくうえで、私たち日本人に新たな視座を与えることでしょう。
 (NHK出版 伊藤周一朗)

目次

第一章 サンフランシスコ体制――その過去、現在、未来 ジョン・W・ダワー
第二章 属国――問題は「辺境」にあり ガバン・マコーマック
第三章 [対談]東アジアの現在を歴史から考える

商品情報

発売日
2014年01月10日
価格
定価:946円(本体860円)
判型
新書判
ページ数
320ページ
商品コード
0088423
Cコード
C0236(社会)
ISBN
978-4-14-088423-2