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ニッポン異国紀行

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NHK出版新書 368

ニッポン異国紀行 在日外国人のカネ・性愛・死

[著] 石井光太

発売日 2012年01月11日

新書

品切れ

定価 946円(本体860円)

送料 110円

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商品紹介

あなたの知らないNIPPONへ、ようこそ。

異郷で亡くなったら遺体は冷凍空輸される!? 夜逃げ補償つきの結婚仲介ってどういうこと?? タイ人ホステス御用達の「美女になる油」とは!? ―――― 海外のスラムや路上を数多く取材してきたノンフィクションの俊英が、在日外国人たちの知られざる生態を追って全国を駆け巡る。 そこに浮かび上がってきたのは、日本人も知らない、この国のもう一つの姿だった! 「グローバル化社会」「異文化交流」のスローガンが 取りこぼしてきたリアルな人間模様をすくい上げ、 新しい視点から、変容しつつある日本文化に光を当てた迫真のルポ。

 出稼ぎで来日したイラン人やパキスタン人が死んだら、どうなるか知ってますか――。

 今から2年あまり前、路上やスラムで暮らす人びとの営む商いのしくみから性生活の実際までを克明に描きだした『絶対貧困』を読んで仰天し、まだ何を書いていただきたいか定まってもいないのに、著者の石井さんに会いに行った。
 冒頭の質問を投げかけられたのはその時のことだった。見当もつかなかった。単身で出稼ぎに来ている人の遺体ならば、行旅死亡人、いわゆる行き倒れとして行政が引き受けるのだろうか。想像できるのはせいぜいそのくらいだ。
 意外なのは、アジアやアフリカ、中東での取材を数多くこなしてきた石井さんもまた、日本にいる外国人の暮らしについては知らないことだらけ、ということだった。では、在日外国人の暮らしや商い、生死やセックスについて調べてみようではないか、ということで始まったのが本企画である。ウェブマガジン連載の期間を含め、全国各地への取材は1年半に及んだ。
 日本で暮らす外国人は210万人以上もいるのだから、彼らの営みはもはや日本の文化の一部である。いくら景気が悪くなったとしても、いや、日本の経済力に陰りが見えてきた今だからこそ、外国人が日本社会を支えてきた役割、彼らが日本人を見るまなざしに無関心ではいられない――。
 と、大真面目な問題意識に基づいてはいるものの、石井光太氏の筆にかかれば、一筋縄でいかないのはお察しの通りである。著者は一連の海外ルポで、メディアに張り付いた海外の貧困者やイスラーム教徒のステレオタイプ化したイメージを引っぱがし、彼も我もおなじ欲望と祈りに生きる人間であることを突き付けてみせた。その手腕は本作でもぞんぶんに発揮されている。
 本書に登場する在日外国人たちが繰り広げる人間模様は、ときに日本人を巻き込みながら、世知辛くて猥雑で愛おしいもうひとつのNIPPONを映しだす。ぜひご高覧いただければ幸いである。
(NHK出版 福田直子)

目次

第一章  外国人はこう葬られる
 エンバーミングされた遺体/遺体を冷凍搬送する/日本のイスラーム墓地
第二章  性愛にみるグローバル化
 韓流セックスビジネス/「売春島」/中国人妻いまむかし/イスラエル人に魅せられて
第三章  異人たちの小さな祈り
 韓国系教会に集まるホームレス/日本の宗教団体の海外進出/外国人占い師
第四章  肌の色の違う患者たち 外国人医療二十四時/HIV感染者のゆくえ
【コラム】ガイジンに聞け! 業界よもやま話スクラップ屋盛衰記/インド式英才教育/韓国人進学塾/中古車輸出/インド料理屋/マイルドセブン逆輸入

商品情報

発売日
2012年01月11日
価格
定価:946円(本体860円)
判型
新書判
ページ数
296ページ
商品コード
0088368
Cコード
C0236(社会)
ISBN
978-4-14-088368-6