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「一九〇五年」の彼ら
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NHK出版新書 378
[著] 関川夏央
発売日 2012年05月10日
品切れ
定価 858円(本体780円)
送料 110円
日露戦争に勝利した一九〇五年(明治三十八)、日本は国民国家としてのピークを迎えていた。そんな時代を生きた著名文学者十二人の「当時」とその「晩年」には、近代的自我の萌芽や拝金主義の発現、海外文化の流入と受容、「表現という生業」の誕生といった現代日本と日本人の「発端」が存在した――。いまを生きる私たちと同じ悩みを持ち、同じ欲望を抱えていた「彼ら」に、現代人の祖形を探る、意欲的な試み。
1949年、新潟県生まれ。作家。上智大学外国語学部中退。84年、『海峡を越えたホームラン』で第7回講談社ノンフィクション賞、98年、『「坊っちゃん」の時代』で第2回手塚治虫文化賞を受賞。2001年には、「人間と時代を捉えた幅広い創作活動」により、第4回司馬遼太郎賞を、02年には『昭和が明るかった頃』で第19回講談社エッセイ賞を受賞。近著に、『子規、最後の八年』、『「解説」する文学』などがある。