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「道徳」を疑え!

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NHK出版新書 421

「道徳」を疑え! 自分の頭で考えるための哲学講義

[著] 小川仁志

発売日 2013年12月10日

新書

品切れ

定価 814円(本体740円)

送料 110円

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商品紹介

思考停止に陥らず、 現代社会を生き抜くために

多発するいじめや虐待、マナー違反……。「道徳」の機能不全が叫ばれ、学校での教科化が議論されている。日本人のモラルは高いはずではなかったのか!?人気哲学者が、ソクラテスから始まる西洋哲学の大きな流れを踏まえてイチから考え直す。政治・公共哲学、応用倫理学なども駆使しながら、多様な価値観がせめぎあう現代社会の諸問題に対して、思考停止せず向き合うための術を説く一冊。

 近年、「道徳」の教科化の議論が活発化しています。たしかに、多発するいじめや虐待、マナー違反などのニュースを日常的に見聞きするにつけ、なんらかの対処が必要なのでしょう。でも、道徳を教科化したところで全てが丸く収まるのかどうか……。
 それについて、哲学者である著者は、むしろ本当に必要なのは「自分の頭で『正しさ』を考える」力であると断言します。
 例えば、あなたは「なぜいじめがいけないのか?」「なぜ法律を守らなければいけないのか?」と聞かれたら何と答えますか。「いけないことだから」とか「そう決まっているから」以上に、理由を言えるでしょうか。実際、現代社会で起きている問題は、上に挙げたものよりもっと複雑なものばかりです。原発の問題や憲法改正の議論など、いろいろな人がさまざまなことを主張しています。つまり、私たちがその是非について判断をしようと思ったら、最終的にはしっかりと自分の頭を使って考えるしかないというわけなのです。
 ちなみに本書では、扱う問題を実際の「道徳」の教科書に似せて「自分」「他人」「命・自然」「集団・社会」といった4つのテーマに絞りました。いわば、裏・「道徳」の教科書という感じでしょうか。本文中で、ソクラテスからはじまる西洋哲学の大きな流れを踏まえ、政治・公共哲学の具体的な議論を行っていますので、それらを他人事ではなく、ぜひ自分の問題としてしっかりと考えてみていただければと思います。
 著者は、本書の狙いとしてあとがきにこう書いています。「日本の未来はどこにあるのでしょうか?(中略)私たちが生きるべき正しい道は、自分で考えて決めるしかないのです」。
 一人ひとりが正しい判断ができるようになれば、社会は自ずといい方向に回りはじめるでしょう。いま、道徳を考える意味とは、まさにこの点にあるのではないかという気がします。
(NHK出版 山北健司)

目次

第一章 「道徳」の転換点――心の問題から公共・政治の問題へ
第二章 哲学は道徳をどう考えてきた
第三章 〈自分〉――なぜ誠実に振る舞わなければいけないのか?
第四章 〈他者〉――人を利用するのは悪いことか?
第五章 〈命・自然〉――環境を破壊し、動物を殺すのはいけないことか?
第六章 〈集団・社会〉――ルールやマナーは絶対守るべきなのか?
第七章 「道徳」の消える日――自分の頭で考えるためのレッスン

商品情報

発売日
2013年12月10日
価格
定価:814円(本体740円)
判型
新書判
ページ数
224ページ
商品コード
0088421
Cコード
C0212(倫理(学))
ISBN
978-4-14-088421-8