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戦前日本の「聖地」ツーリズム

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NHKブックス No.1294

戦前日本の「聖地」ツーリズム キリスト・日蓮・皇室

[著] 平山昇

発売日 2025年05月26日

単行本

在庫あり

定価 1,980円(本体1,800円)

送料 110円

商品紹介

「橿原に行かざれば人にあらず」――。100年前、今よりずっとアツい〝聖地巡礼〟ブームがあった。その恐るべき帰結とは……?

いま「聖地巡礼」は宗教や漫画・アニメの「ご当地めぐり」を指し、個人の嗜好に基づく自由な行為だが、昭和戦前期は違った。同調しない人を非難し排除する、強い圧力を伴ったのである。 本書は、始めは教養主義エリートの西洋への憧れから生まれ、一般大衆へと広がった「聖地」めぐりのブームが、いかに発展し、社会の中の同調圧力を生み出すに至ったかを解明する試みである。 この過程に、「全国的鉄道網の整備によるツーリズムの大衆化」が強く作用したことは、これまで看過されてきたのではないか――。 実力派の歴史家が渾身の力を込めて描き出す、瞠目の日本〈感情〉近代史!

目次

序章 聖地の日本化
第一章 「日蓮と基督」 ――高山樗牛と田中智学の日蓮像
第二章 教養主義と日蓮ツーリズム――身延山、富士身延鉄道、高山樗牛
第三章 天皇崇敬の〈宗教〉化 ――大逆事件と天皇の代替わり
第四章 明治神宮と渋沢栄一 ――意図せざる「聖地」の創出
第五章 〈体験〉と〈気分〉の共同体――大正期以降の伊勢神宮・明治神宮参拝ツーリズム
第六章 日蓮の「聖地」と明治神宮 ――田中智学による「聖地」の規範化
第七章 「聖地」のセット化(Ⅰ) ――橿原神宮と「三大神宮」
第八章 「聖地」のセット化(Ⅱ) ――田中智学の「五大聖地」巡拝 
第九章 「聖地」のセット化(Ⅲ) ――大軌グループと「三聖地」
第一〇章 総力戦体制と「聖地」ツーリズム ――「自粛」下のツーリズムを正当化する論理
終章 キリスト発、日蓮経由、皇室行き

商品情報

発売日
2025年05月26日
価格
定価:1,980円(本体1,800円)
判型
B6判
ページ数
352ページ
商品コード
0091294
Cコード
C1321(日本歴史)
ISBN
978-4-14-091294-2