よい道具には、理由があります。
料理研究家が愛してやまない台所道具の
逸品と、
その「わけ」を、ご紹介します。

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Vol.12

和田明日香さん
「片手で使いやすい電動ミル」

「きょうの料理」9月号掲載分

数年前に、キッチンをステンレス&アイアン製にしてから、キッチンに合うスタイリッシュな調理道具を探していたという和田さん。そんなときに見かけて、「かっこいい!」と一目ぼれしたのが、こちらの電動ミルだといいます。
「以前使っていたミルは引き出しにしまっていたのですが、出し入れが面倒なうえ、引き出しの中がこしょうまみれに……。この電動ミルなら、キッチンに出しっぱなしでもおしゃれだし、片手でサッと使えます。専用スタンド付きで、使用後のこしょうが散らばらないのもうれしいところ。キャビンが透明で、残量が一目でわかるのも助かります」
 実際に使ってみると、その軽さ、握りやすさはもちろんのこと、振動が少なく音の静かなことに驚かされます。さらに、使っている間はLEDライトが自動で点灯し、常に手元を照らしてくれるという優れっぷり。なんでもこの電動ミルは、イギリスの家庭用電気製品ブランドの人気商品なのだそう。使いやすさはお墨付きというわけですね。使い終わったあとに立ち上るこしょうの香りが、なんとも食欲をそそります。
「刃がセラミック製で摩擦熱に強いからか、この電動ミルを使うと、こしょうの香りが引き立つような気がします。私はこしょうを入れて使っていますが、岩塩や花椒(ホワジャオ)にも使えますよ。粒の粗さを変えられるところもお気に入り。この電動ミルにしてから、こしょうを使う頻度が確実に増えました!」
 この電動ミルがあれば、ひきたての爽やかな香りで、料理がますます楽しくなりそうですね。

撮影・豊田朋子

カチョエペペ風クリームパスタ

イタリア・ローマを代表するパスタ「カチョエペペ」。今回はパルミジャーノ・レッジャーノをたっぷり使って、フライパン1つの手軽なレシピに。きのこやベーコンを加えてもおいしいですよ。

材料(2人分)

スパゲッティ(1.4mm)…140g

A

にんにく(薄切り)…2かけ分
水…カップ2
塩…小さじ1/4
牛乳…カップ1

B

パルミジャーノ・レッジャーノ(すりおろす)…100g
バター…10g
しょうゆ…小さじ1/2
イタリアンパセリ…適量
●黒こしょう(粗びき)
◎570kcal ◎塩分3.1g ◎15分
  1. フライパンにAを入れて中火にかけ、沸騰したら牛乳を加える。スパゲッティを半分に折って加え、7分間ゆでる。
  2. ゆで汁がほとんどなくなったらBを順に加え、フライパンを揺すりながら菜箸でよく混ぜ合わせる(写真)。器に盛り、黒こしょう適量をふる。イタリアンパセリをのせる。

スパゲッティのゆで汁とバターを乳化させるように、しっかりと混ぜ合わせる。

手元を照らす
LEDライト付き

ボタンを押すと、自動でLEDライトが点灯するので、暗い場所でも使えます。セラミック製の刃はさびる心配がなく、岩塩にも使用可能です。
※使用できる食材は大きさが2~5mmのものです。

専用スタンド付きでキッチンを汚さない

塩やこしょうが散らばりにくい専用スタンド付き。透明なキャビンで、中の残量も一目でわかります。

ボタンを押すだけ!料理中も片手でラクラク

握りやすいフォルムで本体は約300gの軽さ。上部のボタンを押すだけで、ストレスなく片手でサッと使えます。ステンレス製で丈夫なうえ、スタイリッシュな見た目がキッチンにもなじみます。

粗びきも細びきも
自由自在!

本体を回転させれば、粒の粗さを変えられます。好みのひき方で楽しめますよ。

理由ありの道具たち
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