よい道具には、理由があります。
料理研究家が愛してやまない台所道具の
逸品と、
その「わけ」を、ご紹介します。

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Vol.27

髙山かづえさん
「一生モノのボウルとざる」

「きょうの料理」12月号掲載分

結婚を機に新生活をスタートさせる際、髙山さんがこだわったのは、「長く使える調理道具をそろえたい」ということ。そんなときに偶然立ち寄ったデパートで、目にとびこんできたのがこのボウルとざるだったそう。「第一印象で、私が探していた道具だ! とピンときました。新しいキッチンに、このボウルとざるがあるところを想像したら、それだけでうれしくなるほどでした(笑)」。それもそのはず、このボウルとざるは、新潟県のつばめ三条地域で熟練の職人によって丁寧につくられた逸品。思わず見とれてしまう凛とした美しいたたずまいが印象的です。
 ひとめぼれして購入して以来、18年以上毎日ハードに使い続けているという髙山さんが実感しているのは、使う人の視点に立った機能性の高さ。「毎朝このボウルに卵を溶いて卵焼きをつくるのですが、感動するくらいまったく液だれしないんです。ざるの水ぎれもよく、ゆで野菜が水っぽくなりません。ほかにも、ボウルの内側に便利な目盛りがついていたり、ボウルとざるが入れ子式に収納できたりと、とにかく非の打ちどころがないんです!」と話すうちにどんどん饒舌じょうぜつになる髙山さん。その熱量の高さから、このボウルとざるの魅力が伝わってきます。

撮影・宮濱祐美子

わん蒸しのまいたけあんかけ

なめらかな茶碗蒸しに風味豊かなあんをかけて。使い勝手のよいボウルとざるが活躍!

材料(2人分)

卵…1コ

A

だし…カップ3/4
酒…小さじ1
塩・しょうゆ…各小さじ1/4
まいたけ…50g
鶏もも肉…50g
みつば…15g

B

だし…カップ1/2
しょうゆ…小さじ2
みりん…小さじ1
●塩・酒・片栗粉
◎110kcal ◎塩分2.3g ◎20分
  1. 卵はボウルに割り入れ、泡立てないように溶きほぐす。Aを加えて同様に混ぜ、ざるを使って別のボウルにこし入れる(写真下)。
  2. みつばはみじん切りにし、まいたけは粗く刻む。鶏肉は1cm角に切り、塩・酒各少々をからめる。片栗粉小さじ1を倍量の水で溶く。
  3. 耐熱の器に鶏肉を入れ、1の卵液を流し入れる。蒸気の上がった蒸し器に入れ、強火で1分間蒸し、弱火にして8分間蒸す。
  4. 小鍋にBとまいたけを入れて中火にかける。煮立ったら2分間ほど煮て、2の水溶き片栗粉をもう一度混ぜてから回し入れ、ひと煮立ちさせてとろみをつける。みつばを加え、サッと煮て3にかける。

目の細かいざるは、こし器としても使える。

ボウルは便利な
目盛りつき

ボウルの内側に目盛りがついているので、液体を計量しながら調理ができます。

ざるは水ぎれ
バツグン!

丈夫で変形しにくいざるは、しっかり水がきれてストレスフリー。サラダやゆで野菜のおいしさがアップします。

省スペースで
収納できる入れ子式

計4コのボウルとざるは、入れ子式にスッキリと重ねられるから、狭いキッチンでも収納場所に困りません。

液だれしない
優秀なボウルの縁

ボウルの縁はどこからでも液体を注ぎやすい形状になっていて、液だれもしません。

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