お菓子づくりはもちろん、日々の調理で意外に活躍するのが泡立て器。頻繁に買いかえないものだからこそ、長く、気持ちよく使えるアイテムを選びたいものですよね。そこで、菓子・料理研究家の若山曜子さんに、愛用している泡立て器について伺いました。
「仕事柄、泡立て器は毎日使っています。ボウルに合ったサイズの泡立て器を使うことがいちばんなので、大小さまざまなサイズの泡立て器を持っていますが、そのなかでも皆さんにおすすめしたいのが、このフランス製の25cmの泡立て器。家庭で使う標準的なサイズのボウルにぴったりで、いつから使いはじめたのか記憶がないくらい、長年愛用しています。見た目は普通の泡立て器と思われるかもしれませんが(笑)、使ってみると、違いがわかると思います!」。
この泡立て器をつくっているのは、1814年創業のフランスの製菓・調理道具メーカー。世界中のシェフやパティシエに愛される、 “プロのための道具”を製造している会社です。使いやすさの秘密は、その素材と形状にあります。持ち手に使われているのは「エグゾグラスプラスチック」という、耐熱・耐腐食性のある素材で、しっかりとした頑丈さがありながら、使いやすい軽さを実現。人間工学に基づいた、すべりにくく、力を入れやすいデザインで、ストレスなく使えます。ステンレス製の太めのワイヤーは、形状記憶で変形しにくく、混ぜ合わせることに特に長けています。
「持ち手とワイヤーの接続部に隙間がないので、洗ったときに水が入り込まないのもうれしいポイント。とにかく頑丈なので、一生使える道具だと思います」。
撮影・加藤新作
生地にもバナナをつぶして入れると、お店のような、もっちり&ふんわり食感に。ホイップバターをのせれば、これぞ至福の味!
つくる前にしておくこと
・ホイップバターをつくる。バターは薄切りにして常温に戻し、ボウルに入れて泡立て器で柔らかいクリーム状に練る。牛乳を少しずつ加えながらよく混ぜ、冷蔵庫で冷やす。
バナナはペースト状になるまでよくつぶす。
卵やバター、生クリームなど、どんな食材でも安定して早く混ぜられます。粉類もグルグルと混ぜ合わせると均一に空気が含まれ、ダマがなくなります。
しっかりとした持ち手は、人間工学に基づいたデザイン。重めの生地を混ぜたり、食材をつぶしたりと、ハードな作業でも疲れにくい設計です。
洗うときはまず、水と洗剤を入れたボウルの中で振るようにして汚れを落とすのがコツ。食器洗い乾燥機も使えます。持ち手とワイヤーの接続部に隙間がないので、水が入らず衛生的。