「昔から、香りのよい薬味がとにかく大好きなんです。ふだんから冷ややっこや麺類、鍋物にはおろししょうが、焼き肉やサムギョプサルにはおろしにんにく、お刺身にはおろしわさびと、いろいろなメニューに薬味を添えて楽しんでいます」。そんなマキさんだから、薬味おろしへのこだわりも人一倍強いそう。「今まで銅製の薬味おろしを使っていて、それはそれで気に入っていたのですが、そのまま食卓に出すにはちょっと……。そんなときに偶然入った雑貨屋さんでこの萬古(ばんこ)焼の薬味おろしを見つけ、即決(笑)! 手にぴったり収まるサイズ感と陶器の温かみ、何より食卓に映えるデザインに一目で惹(ひ)かれました。私は白を持っていますが、ほかの3色も美しい色みでいくつも欲しくなっちゃいますね」。
この薬味おろしはビジュアルだけでなく、フワッとやさしくすりおろせるのも魅力。しょうがで試すとよくわかりますが、すりおろしたしょうがの中に繊維がほとんど残らないのです。
「口当たりがやさしいから、料理にたっぷり添えたくなります。脇役とはいえ薬味がおいしいと、いつもの料理がワンランクアップするような気がしますよね。この薬味おろしのおかげで、薬味を使ったメニューがますます増えそうです」。
撮影・宮濱祐美子
薬味でたいのうまみを底上げ!
香りのよさに箸がすすみます。
土鍋で有名な三重県の四日市萬古焼の窯元でつくられており、食材になじむ美しい色みと温かみのある風合いが食卓のアクセントに。薬味皿としても使えます。
おろし刃の部分にすりおろしが詰まることがなく、水で簡単に洗い流せます。よく使う道具こそ、手入れのしやすさも重視したいもの。
陶器の刃の形状に工夫が施されているため、すりおろしたしょうがの中に繊維がほとんど残らず、ふんわりとしたやさしい食感の薬味が楽しめます。