肉や魚、野菜を気軽にカットできる料理ばさみは、まな板いらずで包丁使いが苦手な人でも使いやすい調理器具としてレシピに登場することもしばしば。ですが、さまざまなタイプがあって「どんなものを選べばいいの?」と迷ってしまうこともあるのでは? そこで、つくりやすいレシピが人気で、お菓子に料理にと幅広く活躍する若山曜子さんにおすすめを伺いました。
「私がおすすめしたいのは、手になじみやすい小ぶりなタイプ。料理人をしている知人が紹介してくれたのですが、軽くて小回りがきくサイズ感ながらとても切れ味がよくて、ずっと愛用しています」。そう言って見せてくれたのは、料理ばさみらしからぬスマートなデザインの小さなはさみ。それもそのはず、なんとこのはさみ、料理はもちろんのこと手芸や園芸、工作などにも使えるように設計された、名前のとおり万能なはさみなのです。
刃材に使われているのはさびにくく、高い強度が特徴の高級ステンレス鋼。それを「冷間鍛造」という、素材に熱を加えずに専用の金型とプレス機で圧縮・成型する方法で加工することで、堅い物から柔らかい物までスムーズに切れる切れ味と、抜群の耐久性を実現しています。
「刃先が細く、よく切れるので、細かい肉の脂肪を切ったり、ハーブを摘んだりするのにも便利です。持ち手の大きさがちょうどよく、気軽にパッと使えます」と若山さん。確かに、女性の手にも持ちやすいサイズ感かつ柔らかい材質のハンドルで、作業していても手が痛くなりにくそうです。日々使うものだからこそ、気負わずにストレスなく使えるものを。そんな希望を叶(かな)える逸品のひとつですね。
撮影・加藤新作
皮をパリッと焼き上げるのがポイント。ミニトマトを加えて一緒に焼けば、ソースも同時に完成します。
油刃先の細い料理ばさみなら、皮と身の間にある余分な脂肪もきれいに取り除くことができる。
全長16.5㎝、約62gというコンパクトな佇まいながら、堅いものも柔らかいものもスパッと切れる心地よい切れ味。ちょっとした食材なら、切ってそのまま鍋に入れられてまな板いらず。
一般的な料理ばさみと比べて刃先が細く、刃の長さも4㎝と短いので細かい作業に便利。目的に合わせて、大きな料理ばさみと使い分けるのがおすすめ。
樹脂製のすべりにくく柔らかいハンドルで、手に負担がかかりにくくハードな作業でも楽々。