よい道具には、理由があります。
料理研究家が愛してやまない台所道具の
逸品と、
その「わけ」を、ご紹介します。

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Vol.23

市瀬悦子さん
「力いらずのサラダスピナー」

「きょうの料理」8月号掲載分

いつも元気はつらつな市瀬さん。野菜たっぷりのサラダを日々の食卓に欠かさず、ビタミンをしっかりチャージ! そんな市瀬さんのエネルギー源ともいえるサラダ生活の相棒といえば、野菜をおいしくパリッとさせるサラダスピナーです。その出合いはかれこれ十数年前。まだ市瀬さんが独立する前で、「師匠」と呼んで崇(あが)める料理研究家のアシスタントをしていたころです。
「それまでは特に必要とも思えず、サラダスピナーを使ったことがなかったんですね。でも使ってみたら、サラダの仕上がりがこんなに違うんだ! ってびっくり。野菜がパリッとして水っぽさが全くなくて、そのおいしさに感動したんです。早速、師匠と同じものを買いました。以来、ずっと愛用しています」
 一般的なサラダスピナーは、グルグルとハンドルを回しながら水けをきるタイプが多いのですが、市瀬さん愛用のサラダスピナーは、ふたの中央にある黒いノブをプッシュして中のかごを回転させるタイプ。軽く押すだけでビュンッと回転し、少ない力で楽に水けをきることができます。本体が透明なので、中身を確認しやすいのも利点。内ぶたが簡単に取り外せるので洗いやすく、衛生面も安心です。
「このサラダスピナーはサイズが大小ありますが、私は師匠と同じ大サイズ。一度に4~5人分くらいの野菜の水けがきれるので、時短にもつながりますね。仕事上、来客も多いので、助かっています。けっこう大きいので、少人数の家庭なら小さいサイズで十分かも。ご家庭の環境によって大きさを選べるのも便利ですよね」

撮影・福尾美雪

キャロットドレッシングとナッツのリーフサラダ

にんじんの甘み、たまねぎのうまみがきいたドレッシングで、野菜をモリモリたっぷりと食べられます!

材料(2人分)

レタス…2~3枚(80g)
きゅうり…1本(100g)
ベビーリーフ…1/2パック(15g)

キャロットドレッシング

にんじん(すりおろす)・オリーブ油…各大さじ2
酢…大さじ1
たまねぎ(すりおろす)…小さじ1
塩…小さじ1/4
こしょう…少々
ミックスナッツ(素焼き)…40g
◎270kcal ◎塩分0.8g ◎10分
  1. レタスは一口大にちぎる。きゅうりは縦半分に切ってから斜め薄切りにする。レタス、きゅうり、ベビーリーフを合わせて冷水に5分間ほどさらす。
  2. 1の野菜をサラダスピナーに入れて回転させ、しっかりと水けをきる。
  3. ボウルにキャロットドレッシングの材料を入れ、混ぜ合わせる(写真)。2の野菜とミックスナッツを加え、あえる。

油が分離しないように、ほかの材料とよく混ぜてなじませる。

上面をフラットにできるので、収納が楽!

ノブを下げると上面がフラットになるので、場所をとらずに収納でき、軽い物なら上に重ねることもできます。野菜の水けをきって、すぐに食べないときは、ノブを下げてロックしたまま冷蔵庫で保存もできて便利です。

ボウルとしても使える!

外側のボウルは単独でも使用可能。野菜を水にさらしてから、かごに上げれば、別のボウルやざるを使う必要がないので、洗い物も減らせます。また、水けをきった野菜をかごから移してサラダをつくり、そのまま食卓に出しても。

押すだけなので、
力いらず!

ふたの中央のノブを片手で押すだけでボウルの中のかごがビュンビュン回り、野菜の水けをしっかりときることができます。少ない力で使用できるので楽。ノブはぬれた手でも滑りにくく、底に滑り止めもついているので、作業がスムーズにできます。

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