「このピーラー、ハンドルが取れちゃったの?とよく聞かれるんです(笑)」と新谷さんが見せてくれたのは、手のひらにすっぽりとおさまるコンパクトなピーラー。たしかに手で握るハンドルの部分がありません。
スイス生まれのこのピーラーは、調理のストレスを少しでも減らすために考えられた無駄のない斬新なデザインが特長。「ハンドルがない分、手と一体化するような感覚があり、力の入れ加減を微調整しやすいんですよね。じゃがいもやにんじんの皮も気持ちよいほどスイスイむけるので快適。これがあれば下ごしらえが苦になりません。ごぼうや大根も薄くきれいなリボン状になるから、サラダや揚げ物、煮物にと幅広いメニューで活躍してくれます」。
毎日使う調理道具は、丈夫であるかどうかも選ぶ際の重要なポイント。その点、このピーラーは高品質のステンレス製なので耐久性も申し分なし。新谷さんも知人にすすめられて購入して以来、15年以上愛用しているそう。
「仕事柄、新しい調理道具を見つけると、いろいろ試してみたくなってしまいます。見た目にもこだわりますが、結局長く使い続けるのは丈夫で使いやすいものばかり。このピーラーは、デザイン性と実用性を兼ね備えた私のお気に入りです」。
撮影・宮濱祐美子
リボン状にしてカリッと揚げたごぼうの香ばしさは格別。豚肉と合わせれば、大満足のボリュームおかずに。
ごぼうはまな板に置くと、安定して作業しやすい。
お手入れはサッと水洗いするだけでOK。洗ったあとは立てて乾かすと衛生的。ステンレス製でさびにくいのもうれしい。
すべらせるだけでスイスイむける切れ味のよい刃は、特殊形状。むいた皮がピーラーや野菜に貼りつかず、手元に落ちるから、作業中のストレスが軽減される。
手のひらにおさまるサイズ感とスッキリと美しい形が魅力。両端をしっかり持てるので安定感もある。ハンドルがない分、手元と野菜の距離が近く、小回りがきき、野菜の形状に沿わせながらピーラーを自在に操れる。