よい道具には、理由があります。
料理研究家が愛してやまない台所道具の
逸品と、
その「わけ」を、ご紹介します。

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Vol.19

市瀬悦子さん
「リネンのオーブンミトン」

「きょうの料理」4月号掲載分

きれいに整頓された、市瀬さんのキッチンの壁にさりげなくつるされたオーブンミトン。小さめのサイズが欲しくて探していたときに、オンラインショップで出合って一目ぼれ。以来ずっと使い続けているお気に入りのミトンだそう。
「シンプルでかわいいでしょ? 派手さのないナチュラルカラーが落ち着くんですよね。以前は手首まで深く差し込むタイプのミトンを使っていたんですが、このミトンがあまりに使い心地がよくて、今ではこれ一筋。調理中に手が届く場所につるしておいて、使いたいときにサッとはめて、用が済んだらサッと外す。本当に便利で、今ではなくてはならない私の相棒です」
 オーブンやオーブントースターの天板、電子レンジにかけた耐熱皿、厚手の鋳物鍋、鉄のフライパンなど、熱いものを触る機会は調理中に何度もあります。着脱がしにくいとストレスになって効率もダウンしそうですよね。市瀬さんは両手にはめられるように、同じミトンを2つ持っているそうです。コンパクトなサイズなので、キッチンにつるしておいても邪魔にならないところもいいですね。
「もう長い間使い続けていますが、しっかりしたつくりでタフなんです。断熱性が高いので、熱いものも平気で持つことができます。丈夫なリネン製だからガシガシ手洗いできて衛生的にも安心です」

撮影・福尾美雪

ローストポーク&ポテト

塩漬けにしてじっくり焼いた豚肉がジューシー!
カリッと香ばしい新じゃがと好相性です。

材料(つくりやすい分量)

豚肩ロース肉(塊)…500g

A

塩…小さじ1・1/3
砂糖…小さじ1
新じゃがいも…(小)6コ(300g)
クレソン・フレンチマスタード…各適量
●塩
◎1360kcal(全量) ◎塩分9.2g(全量) ◎1時間*
*豚肉を冷蔵庫におく時間、室温に戻す時間は除く。
  1. 豚肉はAを順にすり込んでポリ袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じ、冷蔵庫に半日間ほど(8~12時間)おく。冷蔵庫から調理の1時間ほど前に出し、室温に戻す。
  2. じゃがいもは芽があれば除き、皮付きのままよく洗って半分に切る。オーブンを200℃に温める。
  3. 天板にオーブン用の紙を敷き、豚肉を袋から取り出して片側にのせる。あいたところにじゃがいもを並べる(写真)。200℃のオーブンで50分間ほど焼いて火を通す。
  4. 豚肉は薄切りにし、じゃがいもは塩少々をふって器に盛る。食べやすい長さに切ったクレソンとフレンチマスタードを添える。

豚肉とじゃがいもは少し間隔をあけて並べる。

断熱性が高く、丈夫で安心!

ミトンの中には断熱のための革と中綿が入っているので、熱い天板や鍋のふたも安心して持つことができます。

コンパクトなサイズ感が使いやすい!

生地は耐久性の高いリネン。指先にはめる感覚のコンパクトサイズなので、サッとはめやすく、外すのもラクです。

フックに掛けられるので、収納に便利!

フックに掛けて収納できるループ付き。「キッチンの目につきやすい場所につるしておけば、使いたいときにすぐに手にとれて便利ですよ」。

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