よい道具には、理由があります。
料理研究家が愛してやまない台所道具の
逸品と、
その「わけ」を、ご紹介します。

バックナンバー一覧
Vol.25

ワタナベマキさん
「おひつがわりのライスコンテナ」

「きょうの料理」10月号掲載分

ご飯が何より好きだというマキさん。つややかな新米が出回るこの季節を、毎年心待ちにしているそう。「新米のおいしさはやっぱり格別。お米がピンと立っていて甘みがあって、白いご飯さえあればもう何もいらない! という気持ちになります」。
 そんなマキさんが、忙しい1人暮らしの知人に「おいしいご飯を食べてほしい」とプレゼントしたのが、このライスコンテナ。「温かいご飯を入れて冷蔵庫や冷凍庫で保存でき、電子レンジで温めると炊きたてのようにふっくら! おひつがわりに手軽に使えるし、手入れも簡単だから、すごく喜んでもらえました」。
 マキさんがこのライスコンテナにひかれたのは、実用面もさることながら、そのデザイン性の高さ。「素朴な風合いの信楽焼(しがらきやき)で、保存容器というよりシンプルな器のよう。コロンとした形も愛らしくて、そのまま食卓で使いたくなりますね」。
 また、ご飯に具をのせて「温めて食べてね」のメッセージとともに冷蔵庫に入れておけば、家族への「お留守番ごはん」としても活躍してくれます。容量は600㎖で、1合分のご飯にちょうどいいサイズ。ご飯のある暮らしにそっと寄り添ってくれる道具です。

撮影・宮濱祐美子

さけとみつばの混ぜご飯

冷やご飯と焼きざけを一緒にレンチン! ホカホカの混ぜご飯が手軽に楽しめます。

材料(1~2人分)

ご飯(冷めたもの)…300g
塩ざけ(切り身/甘塩/焼いたもの)…1切れ
みつば…1/2ワ
白ごま…適量
◎300kcal ◎塩分20.6g ◎10分
  1. さけは半分に切る。みつばは葉と軸に分け、葉は細めのザク切り、軸は小口切りにする。
  2. ライスコンテナにご飯を入れてさけをのせ(写真下)、ふたをして電子レンジ(600W)に2分間かける。さけを取り出して皮と骨を除き、ほぐす。
  3. ライスコンテナにさけを戻し、みつばも加えてサックリと混ぜ合わせる。仕上げに白ごまを散らす。

ご飯もさけも冷めたものでOK。

電子レンジ使用OK!

耐熱の陶器なので、電子レンジで手軽に温めることができます。

保存容器にしても

塩や砂糖などを入れて保存容器としても使えます。重ねてストックもできて便利。

冷蔵・冷凍保存もできる

ご飯の保存といえばラップをして冷凍が一般的ですが、これは容器のまま冷蔵も冷凍保存も可能。冷蔵庫に入れても冷凍庫に入れてもパサつかず、残りご飯のイメージが変わります!

おいしさの秘密は
ふたの裏!

ふたの裏の素焼き部分がご飯の水分を調整してくれるので、余分な水分がこもりにくく、ふっくらとしたおいしさをキープできます。

理由ありの道具たち
バックナンバー一覧

-->