じょう・もとほ=スタイリスト。ベルギーで食ともてなしを学び、雑誌や書籍で活躍する。
ストレスの多い現代生活は、何かと慌ただしいもの。そんなとき、お茶の時間をつくることで、心身ともにリラックスしてみてはいかがでしょう? 「私の育った家は親類が集まるとお茶とお菓子でおしゃべりすることが多く、小さいころからこのお茶の時間が好きでした。大人になって1人暮らしになると仕事が忙しく、ゆっくりお茶をいれる余裕もなかったのですが、結婚して家にいる時間が増えたとき、またお茶の時間を持ちたいと思うようになりました」と話す城さん。家族で番茶を飲むときや一人で紅茶を飲むときなど、用途別にいくつかポットを持っていますが、最近、ハーブティー用のガラスのポットが欲しくなったそう。 城さんが出合った耐熱性のガラスポットは、新潟県で1991年に設立された「硝子工房クラフト・ユー」がつくったもの。ここの商品は化学教室で使われるような実験用ガラス製品のよさを家庭用品に生かした、オリジナルデザインが魅力です。本体の胴の部分以外のパーツは、“バーナーワーク”というバーナーの炎によってガラスを温めて柔らかくする技法を使い、職人の手作業で一つ一つ成形しています。 ポットのまんまるの形は見た目のかわいさだけでなく、お湯が対流しやすいので茶葉が上下にジャンピングして、味と香りが十分に引き出されます。ガラス製なので、茶葉の浸出具合を水色で確認できるのも便利。細かい茶葉用には注ぎ口に取り付けられる、ワイヤー式ストレーナーもついています。 撮影・竹内章雄/構成&文・海出正子
子どものときからお茶の時間になじんできた城さんが、最近、ガラスのポットが欲しくなって見つけたのは、茶葉が広がる様子を見て楽しめる丸いポットでした。
サイズは大小2種類あって、0.5ℓ入りと1ℓ入り。家族の人数やお茶の種類によって、大きさを選べます。
ポットの中の茶葉を眺めて、お茶の味と香りを楽しむ。そんな癒やしのひとときを、のんびりとお過ごしください。
「家庭菜園でモロッカンミントやレモンバーベナなどを育て始めたのですが、夏から秋はすごい勢いで育つので、使いきれなくて。そこで摘みたてのハーブをポットにいっぱい詰めて、お湯を注いでフレッシュハーブティーにすることが増えたのです」
「手づくりならではの温かみがあって、ガラスの揺らぎもきれいですね。持ち手がしんちゅう製というのも気に入っています」
「ハーブティーは緑色が際立って爽やかな印象だし、中国の工芸茶は花のように広がる様子が眺められて、まるでスノードームのよう (笑)。小さいほうは中国茶をいれて何煎も楽しむのにちょうどいいサイズで、大きいほうは葉っぱをたくさん使ったハーブティーなどに。夏は氷と茶葉を入れて氷出しにしたり、氷の上からいれたての紅茶や煎茶を注いでアイスティーにするのもおすすめです」今回紹介した商品
見た目も楽しむガラスの丸いポット
[1ℓ]幅16cm、奥行き13.5cm、高さ23.3cm
[1ℓ]17,600円(本体16,000円)