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Vol.22

今月の「雑貨」=
小さめがうれしいリネンのナプキン

選んだひと
城 素穂

じょう・もとほ=スタイリスト。ベルギーで食ともてなしを学び、雑誌や書籍で活躍する。

夏はサッと手を拭けるものが食卓にあると、何かと便利です。 こうした用途に使えるクロスをずっと探していた城さんが、ついに理想的なサイズのリネンのナプキンを見つけました。
フィンランド生まれの小さめのナプキンは、植物のモチーフをジャカード織りで表現したもの。きれいな色合いとともに、ウォッシュ ド リネンのやさしい風合いも魅力です。
ぬらしておしぼりにしたり、お弁当を包んだり、ひざの上に広げておやつを食べたり……。
使い道はアイデアしだい。幅広く使える便利なナプキンです。

「娘が生まれて、食事のときに手や口を拭くガーゼを使うようになってから、大人も意外と手を拭きたいことが多いなあと気がつきました。最初はティッシュペーパーを使っていたのですが、たくさん使うと気になって、何か繰り返し使える環境にやさしいものにしたいなと思って。そんなときに思い出したのが、小さいころ、夏に祖母の家に遊びに行くと、冷たいおしぼりを出してくれたことでした」と話す城さん。

「ジャカード織りで浮かび上がる、北欧の植物の柄を見るのも楽しいですね」

 それ以来、おしぼりに向くクロスをずっと探していたので、この小さいナプキンを見つけたときは「これだ!」と思ったとか。
「小さめのサイズがおしぼりにぴったりで、落ち着いた色合いと柄もいいなと。実はふだん、柄物は苦手なのですが、この織りで柄を浮かび上がらせている感じはかわいくなりすぎず、大人っぽいのがいいなと。柔らかな上質リネンの手触りも気に入りました」

 このナプキンはフィンランドの“LAPUAN KANKURIT(ラプアン カンクリ)”というブランドのもの。1973年創業のテキスタイルメーカーで、高品質な天然素材にこだわった上質なプロダクトをつくっています。ヨーロッパの厳しい基準をクリアした高品質なリネン製品にのみ与えられる品質証明“マスター オブ リネン”の認定を、フィンランドで唯一受けています。
 このナプキンの素材はウォッシュ ド リネンといって、製造工程に“洗い”を入れることで、洗いざらしのような質感に仕上げたもの。使い始めからしっとりと柔らかいのが特徴で、吸水性や速乾性は抜群です。また、柄はプリントではなく、ジャカード織りで絵を織り出しているので、ニュアンスのある色の変化を楽しめます。柄は北欧の植物をモチーフにしたもので、例えばブルーはジュニパーベリー(ネズの実)、イエローはたんぽぽ、グリーンはクローバーと、色と柄を合わせています。

   

 城さんはふだんの食事でおしぼりとして使ったり、お客様にはそれぞれ色違いでお出しすることも。お弁当を包むのにもちょうどいいサイズだとか。大きなナプキン同様にひざに広げて使ったり、バスケットにサッとかけて、おしゃれな目隠しにすることも。
「夏はおしぼりを麦茶などとともに、冷やしておくのもおすすめ!すいかやびわなど、手を使って食べるフルーツには、おしぼりは欠かせません。リネンは丈夫な素材なので、このナプキンは汚れても洗濯機で洗えるし、乾くのも早いから便利。洗いざらしの自然な風合いが楽しめるので、アイロンいらずなのもうれしいですね」

撮影・竹内章雄/構成&文・海出正子

今回紹介した商品

小さめがうれしいリネンのナプキン

サイズ(約)
36×36cm
価格
各2,200 円(本体各2,000 円)
取り扱い
LAPUAN KANKURIT 表参道店

同商品はこちらに掲載されています。

「きょうの料理ビギナーズ」
7月号

2023年6月21日発売