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Vol.21

今月の「道具」=
幅広く使えるエコ素材のカッティングボード

選んだひと
城 素穂

じょう・もとほ=スタイリスト。ベルギーで食ともてなしを学び、雑誌や書籍で活躍する。

料理をつくるとき、用途によってまな板が何枚かあると、作業がスムーズに進むことがあります。城さんは大きめのカッティングボードを長年愛用していて、それはさまざまな用途に使える便利なもの。調理の作業台として、粉物ののし台として、また、サブのまな板としても大活躍しています。
素材は天然木の繊維を加工した環境にやさしいもので、見た目もスタイリッシュ。薄くて軽いので気軽に使えて、収納もコンパクトです。

「15年くらい前、1人暮らしを始めるとき、まな板を買おうといろいろ見て回りました。そのころのまな板は厚い木製のものか、プラスチック製の工業製品が多くて、あまり選択肢がなかったのです。そんなときに見つけたのが、このカッティングボード。薄くてスタイリッシュ! しかも色は黒。今までのまな板のイメージとはまったく違っていて、一目で気に入りました」と城さん。
 実際に使ってみたら、予想以上に便利だったそう。

「薄いので、ほんの少しの隙間があれば「サッと差し込んで収納できます」

「そのころ、粉物料理を習っていたのですが、木製ののし台は1人暮らしの台所には大きすぎて扱いづらく、試しにこのカッティングボードを使ってみたら大正解。ギョーザの皮をつくるのにも作業スペースは十分だし、黒いので粉や生地の様子がよく見えて、とても便利だったのです。今では生のパスタ、クッキーやタルト生地な ど、麺棒を使う作業にも使っていますが、安定感があってきれいにのばせます。また、スペースが広いので、サルティンボッカのように豚肉を広げて生ハムを重ねるとか、しょうが焼きの肉に粉をふるなどの作業にはぴったり! まな板としては、たまねぎのみじん切りなどにおすすめ。一般的な横長のまな板より奥行きがあるので、みじん切りが周りに飛び散りにくくて助かります」

「しょうが焼き用の豚肩ロース肉が「だいたい8枚くらい並べられます」

 このカッティングボードをつくっているのは、epicurean by Victorinox(エピキュリアン バイ ビクトリノックス)というアメリカのキッチンツールメーカー。このメーカーは2003年に木材をベースとした合成繊維の素材を使った画期的な製品を開発。丈夫で環境にやさしい素材を使い、機能性だけでなく、デザイン性にも優れたプロダクトをつくり出しています。このカッティングボードの素材は、天然木のセルロース繊維の加工品。表面は凹凸のない非多孔性になっているので、水分やバクテリアの侵入を防ぎ、清潔に保つことができます。さらに食器洗い乾燥機にかけられるのも嬉しいポイント。

「たまねぎのみじん切りも、まな板の外に「飛び散りにくく安心ですね」
   

「薄くて軽いので片手でサッと取り出して使えるし、洗うときには流しに入る大きさなので扱いやすいですね。水ぎれがいいので、洗ったあとは軽く拭いて立てかけておけば、短時間で乾きます。角に開いている穴をフックに掛けてつるしておいてもいいし、薄いので棚の隙間に入れることもできて収納もラク。耐久性にも優れていて、うちのカッティングボードはもう15年ほど使っていますが、木製のまな板のように反ったり、割れたりすることもなく、本当に丈夫だなと思います」

「うちのギョーザの皮づくりには「このカッティングボードが欠かせません」

撮影・竹内章雄/構成&文・海出正子

今回紹介した商品

幅広く使えるエコ素材のカッティングボード

サイズ(約)
36.7×28.3 cm、厚さ0.6cm
価格
6,380円(本体5,800円)
メーカー
エピキュリアン バイ ビクトリノックス 

同商品はこちらに掲載されています。

「きょうの料理ビギナーズ」
6月号

2023年5月19日発売