じょう・もとほ=スタイリスト。ベルギーで食ともてなしを学び、雑誌や書籍で活躍する。
ステンレス製の丸い容器が何段か重なっているインド製のお弁当箱。 インドでは日本と同じように、お弁当文化がとても発展しています。さまざまな宗教が入り交じっていて、それぞれに食のタブーなどがあるため、外食より各家庭でつくるお弁当が一般的。大都市のムンバイなどでは、各家庭から勤務先までお弁当を届けるビジネスまであるのです。朝、オフィスワーカーは手ぶらで出勤し、各家庭で家族がつくるお弁当を“ダッバーワーラー”と呼ばれる人たちがお昼までに勤務先に配達します。“ダッバー”はヒンディー語でお弁当箱を指し、その配達をする人が“ダッバーワーラー”。このビジネスは100年以上前から親しまれていて、毎日十数万個のお弁当が配達されているそうです。 城さんがインド製のお弁当箱を最初に買ったのは大学生のころ。「お花見用に買ったので、今回ご紹介するものよりひとまわり大きい3段のものです。ピクニックや持ち寄りのパーティーなど、イベントで使うことが多いですね。先日、お店でひとまわり小さいサイズを見つけたんです。今まで使っていたものより軽くてコンパクト。これならもっと毎日、気軽に使えていいなあと思って。2段のものは1人前のお弁当にぴったりのサイズで、トートバッグなどに縦に入れられるのが便利。軽いので持ち運ぶのも苦になりません。3段のほうは2~3人前の量が入るので、家族でカレー&ナンのランチなど、いろいろと使えそう」
輸入元の方のお話によれば、インド製のお弁当箱は直径の大きさと段数にさまざまなサイズがあるそう。ステンレスの質もピンからキリまであって、重いほど質が高く、価格も上がるとか。現地の人たちは目的に応じて、上手に使い分けているそう。今回ご紹介するものは中身を入れても程よく軽く、リーズナブルな価格になっています。 撮影・竹内章雄/構成&文・海出正子
見た目のかわいらしさと実用性の高さから、日本でも以前から人気があります。城さんも20年以上前からの愛用者の一人。
最近、今まで使っていたものよりひとまわり小さくて軽いタイプを見つけて、とても使いやすいことを実感!
ふだん気軽に使えるお弁当箱としておすすめです。2段と3段があるので、人数や用途によって使い分けても。
長年、愛用している城さん曰く、「ステンレス製のお弁当箱は清潔を保ちやすく、色やにおいも移りにくいので、スパイシーなカレーなどを入れてもOK。パッキンなどがついていないシンプルなつくりなので、洗うのも簡単で、比較的長く使えると思いますね」とのこと。
お弁当以外にも、こんな使い方をしているそう。
「野菜の保存にも便利です。ほうれんそうやブロッコリーなどをまとめて下ゆでして、1段に1回分ずつ入れて冷蔵庫へ。下の段から使えば、上段の野菜に触れないで済むので、野菜が傷みにくいような気がします。また、お弁当用のピックや小さなカップなど、こまごましたものを入れておくことも。このお弁当箱は存在自体がかわいいので、キッチンカウンターに出しておいてもいいなあと思います」
今回紹介した商品
コンパクトで気軽に使える
インド製お弁当箱
[3段]外径10 cm・高さ15cm
[3段] 3,300円(本体3,000円)